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施工管理経験者の転職事情!ブランクがある場合の転職についても紹介

建設業界では人手不足が続いており、転職のチャンスは多い業界といえます。
しかし、ブランクがあると「ちゃんと転職できるだろうか」と不安になる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、施工管理経験者の需要や転職するメリット、ブランクがある場合の転職などについてご紹介します。
また実際に施工管理に転職した方の体験談も記載しているため、転職先を探す際の職場に求めるポイントや条件の参考にしてみてください。

施工管理経験者の需要

厚生労働省が発表した2021年6月分「一般職業紹介状況」を見ると、『建築・土木・測量技術者』の有効求人倍率(パートを除く)は5.76倍、パートを含む場合は4.76倍となっています。
これは、求職者1人に対して約5社が働き手を求めているということであり、建設業界の働き手が不足していることを表しています。
このデータから、建設業界のなかでも経験が必要とされる「施工管理職」も需要があると考えられるでしょう。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(2021年6月分)

施工管理経験者が転職をするメリット

施工管理職の男性

施工管理経験者が転職をするメリットには、以下のようなものがあります。

メリット1:待遇がアップする可能性がある

転職先では、現職よりも待遇がアップする可能性があります。
全体的に建設業の人員は不足しており、特に現場をまとめる施工管理職は重宝される職種です。
経験が豊富な人材は、厚遇が用意されることもあるでしょう。

メリット2:安定した企業で働ける

経験を評価されて、安定した企業やこれから成長が見込まれる企業で働ける可能性があります。
建設業は比較的安定した業種ですが、どこの会社でも安定して仕事があるわけではありません。
特に、小規模な会社ほど不測の事態に陥るリスクがあるため、転職によって安定した企業に勤められれば、これを避けることができます。
さらに、成長著しい会社であれば、安定性だけでなく新しいチャレンジができる可能性もあります。

メリット3:今よりも良い労働環境のよい仕事に就ける

今の会社の労働環境に不満がある場合、転職によってより良い労働環境の仕事に就ける可能性があります。
施工管理職は多忙な職種であり、複数の業務をこなさなくてはいけない場面も多いです。

ただ最近では、企業によっては施工管理職の負担を減らすための努力を行っています。
たとえば、IT化を進めて労働時間を減らす工夫などをしております。
経験者であれば、このようなサポートが充実した企業に転職できる可能性は高くなるでしょう。

ブランクがある方の転職

転職を考えているが「ブランクがある」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
建設業界では、日々新しい技術や素材などが導入されていますが、「施工管理経験者」というだけで重宝されるのが現状です。
ここでは、ブランクのある方が転職前に確認したいことなどをご紹介します。

復帰前に確認しておきたいこと

復帰を考えている方は、まず以下のことを確認しておきましょう。

離職していた理由の整理
面接時には、転職していた理由を問われることが多いでしょう。
そのため、離職した理由についてしっかり答えられるようにまとめておきましょう。

離職していた期間の変化をチェック
離職していた期間の建設業や建設工事の変化、施工管理としての仕事の変化をチェックしておきましょう。
また、建築基準法や省令などの法律関係も改正されている場合があるので、最新の法律なども確認しておく必要があります。

就職中の実績
施工管理者として働いていたときに、どのような業務に携わっていたか改めて棚卸ししてみましょう。
自身が携わっていた案件や実績を上手にアピールできれば、就職先からの印象も良くなり、お仕事を任されやすくなります。

復帰直後に意識したいこと

施工管理職に復帰したばかりのころは、勘が取り戻せないこともあるでしょう。
前職の経験や年齢などもあり、戸惑うことは少なくないかもしれません。
しかし、ブランクがあれば最初からうまくいかないのは当然です。
しばらくは補助業務から始めて、今の業務内容をしっかり理解することに努めましょう。

施工管理転職者の体験談

ここでは、転職の体験談を紹介していきます。
ブランクがある場合の転職は、難しいと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、未経験かつ全く異なる業界から転職された方も珍しくありません。

【関連記事:未経験から施工管理職は目指せる?求められるスキルや資格
【関連記事:面接対策は万全!?施工管理職へと転職する前に知っておきたいポイント

未経験からの転職例

プロフィール
・女性(25歳)
・最終学歴:高卒
・資格:なし

これまでの職歴と業務内容
1、ホテルの受付や電話番、宴会準備などホテル業務にアルバイトとして数年間従事
2、家族が経営する動産会社で資料作成などのお手伝いを半年ほど続ける
3、築地にある魚の仲卸を行う企業にて帳簿事務の業務に携わる

転職の理由と転職先に求めるこだわり
幼少期から興味を持っていた、カタチに残る「ものづくり」の仕事がしてみたいと思ったことがきっかけで転職を決意しました。
転職先へのこだわりポイントは、未経験でも歓迎してくれて、かつできるだけ目立つ部分に携われるお仕事ができることです。

転職先での業務内容
内装仕上げ工事業の企業に内定をもらい、内装施工管理の業務に就きます。
その後、都内の大手百貨店の店舗リニューアルや現場で作業する職人のお手伝い、さらに表参道にある店舗の内装施工を担当させてもらえることになりました。

転職したことで改善されたこと
先輩たちのサポートが厚く、形に残る「ものづくり」のお仕事を未経験の自分にもたくさんまかせてもらえるようになりました。
そのためこれまで以上に挑戦したい気持ちが上がりました。

ブランクあり/経験者の転職例

1度、他の業界に行かれた方、あるいは出産のタイミングで建設業界から離れていた方などが該当します。

「他の業界で働くうちに、自分は建築に携わることが好きだと改めて思った」
「出産/育児のタイミングで仕事から離れていたが、もう一度チャレンジしたいと思った」
このように感じる方は少なくないようです。

転職は、求人サイトなどの一般ルートからする方が多いですが、知り合いの紹介などで採用が決定することも少なくはないようです。
経験者が不足している企業は多いため、たとえブランクがあっても好条件で転職することも可能でしょう。

施工管理職は経験者の転職がかなり有利な職種

建設業界の有効求人倍率は高く、経験者を求める傾向にあります。
特に、施工管理職はある程度の経験が必要とされるため、ブランクがあっても比較的復帰しやすいでしょう。

また体験談でもご紹介しましたが、人員を募集している企業の中には施工管理の経験を不問としている場合があります。
その場合、施工管理者の経験がある方なら採用される可能性が高いでしょう。
ただし復帰する際は、現在の法律や技術の変化などをしっかりとチェックしておくことをおすすめします。