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プラント業界の転職事情。職場探しのポイントを解説

プラント業界とは、発電、石油精製、都市ごみ処理・清掃工場、製鉄など、様々な種類のプラントに関連する企業を指します。
もしプラント業界で働いている人が転職を考えた場合、どのようなポイントに気をつければいいのでしょうか。
本記事では、プラント業界の転職までの流れや職場探しのポイントなどをご紹介します。

プラント業界の転職までの流れ

ここでは、プラント業界の一般的な転職の流れをご紹介します。

転職の理由を明確化する

まずは転職によって何を達成したいのか、理由を明確化することが大切です。
理由が明確になっていないと「どの業界にすればいいのか」「どんな企業が適しているのか」が絞り切れないためです。

企業探し

勤務地、職種、収入など、条件と合致する企業を探しましょう。
プラント業界に転職したいという意志があるなら、EPC、サブコン、工事など、どのような企業に入りたいかを考えましょう。

応募

企業を選定したら、履歴書と職務経歴書を送ります。
転職エージェント等を利用する場合は、エージェント経由で企業に送りましょう。

プラント業界の職場探しのポイント

プラント業界の職場探しを探す際には、以下のポイントに気をつけましょう。

ポイント①:勤務地

中途採用の場合、勤務地が最初から決められていることも多いです。
勤務地をよく確認し、希望の勤務地で働けるかどうかよく確認しましょう。
一般的に、EPCの場合は大都市近郊、メーカーの場合は地方都市が多い傾向にあります。

ポイント②:年収

転職において大きなポイントとなるのが年収です。
プラント業界は、年功序列の企業が多いとされ、社内で給与に差がついていないとされています。
転職サイトなどで平均年収を調べ、より年収の高い企業に入社するようにすることが大切です。
また額面上の金額は同じでも、残業時間の考え方や福利厚生などは、企業によって大きく異なります。
そのため、事前にある程度調査しておくことをおすすめします。

【企業ごと】プラント業界の転職パターン

プラント業界のイメージ

プラント業界には様々な企業がありますが、ここでは企業ごとの転職パターンについてご紹介します。

EPC

EPCはEngineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(建設)の略称で、
プラントの建設工事を一括で行う企業のことです。
EPCからの転職は、同業他社やメーカーが多いといわれています。
メーカーの中でも大手化学メーカーや、石油精製などの自社プラントの運営を行っているプラントオーナー企業であれば、EPCの経験を活かしながら働けます。

サブコン

サブコンは主に空調や排水設備などの設計・施工を請け負う企業で、設備業者と呼ばれることもあります。
サブコンからの転職は、同業他社やメーカーへの転職が多いとされています。
転職理由として、勤務地や勤務時間が不規則なため、それらを安定させたいというものが多いようです。
サブコンでは、生産設備に関する知識や建設工事全体に関する知識があり、全体像を把握しやすいとう強みがあるため、転職に活用できます。

工事

EPCやサブコンから依頼を受注し、配管や機器設置、建屋などの工事を行う企業のことです。
工事部がある企業であれば、同業種転職がしやすいとされています。
メーカーでも、大手機器を販売している場合は、工事部があるケースが多いです。
現場常駐などではなく生活を安定させたい場合、メーカーの技術職に転職したいという人もいます。
その場合は、年齢などが影響してくる可能性があるため、できるだけ早く転職活動を行うことをおすすめします。

商社

商社とは、プラント関連の機器を専門に扱う企業で、顧客から依頼を受け手機器の選定やメーカーとの納期調整を行うのが主な仕事です。
商社から転職する場合は、営業職となる人が多いです。
営業職は適正次第で、転職先の選択肢は多くなるでしょう。
たとえば、商社からメーカーに転職する場合、扱う製品の数が減るため、技術的な対応が求められるケースも増えてきます。
そのため、勉強が必要ですが、基本的な仕事内容は変わらないとされています。

メーカー

ボイラー、熱交換器、ポンプ、タービン、制御弁など、プラントを構成するために必要な機器を製造している企業のことです。
メーカーの技術職の場合「自社で扱っている製品に関する知識はとにかく多いが、領域が狭い」という場合もあります。
そのため、業務領域や内容がどのくらい転職希望先と被るかによって、今までの経験が活かせるかどうかが決まります。
同じプラント業界でも、メーカー技術職とEPCでは業務範囲が異なるため、年齢が高いほど異業種への転職は難しいとされています。

プラント業界の転職事情を知ろう

プラント業界においても、転職活動は一般的な活動と変わりません。
ただし、同じプラント業界に分類されていても、業務内容が大きく異なる企業も多くあります。
そのため、異業種に転職したいと考えている場合は、できるだけ早く転職活動を始めることをおすすめします。