プラント業界の仕事にはさまざまなものがあり、多くの書類が存在します。
「購買仕様書」と「ローディングデータ」は、プラント業界においてどちらも重要な書類となります。
この2つは、どのような書類なのでしょうか。

本記事では、購買仕様書やローディングデータについてご紹介します。

購買仕様書とは

購買仕様書とは、求めている商品を依頼するときの見積もり書類のことです。

購入仕様書を書く際は、以下の2つが重要となります。

• 求めている商品の仕様を明確に指定
• 受注者の製造方法に、ある程度の自由を与える

商品の仕様を明確に指定しないことで、求めていたものと違うものを購入することになる危険があります。
また、発注の際に細かな製造方法まで指定をすると、不具合が発生した際に責任を取ってくれないことにもつながります。

購買仕様書を作成するメリット

購入仕様書を作成するメリットとしては、「トラブル防止」と「情報共有による質の向上」があるといえるでしょう。
責任の範囲について明確にしておくことは、トラブル発生率を下げることはもちろん、仮にトラブルが発生してしまったとしても早期解決できる可能性が高くなります。
また、情報共有によって発注側と受注側の認識を合わせておくことは、より良い商品を完成させることにもつながります。

ローディングデータとは

建設業におけるローディングデータとは、建設工程の初期段階である設計でシミュレーションなどを繰り返し、施工時に設計を見直さなくて良いような環境をつくる書類(データ)のことです。
施工時の負担を軽減することが狙いとなります。

ローディングデータの活用時に意識したいこと

ポイントは、BIMなどを活用してフロントローディング化を実現することといえるでしょう。
その際、建設の情報とその他の必要な情報を融合させて、調整と設計を同時に進めていくことが重要です。
できるだけ早い段階での調整と、修正の少ない設計をどこまで可能にするかがカギになるといえます。

購買仕様書とローディングデータについて知ろう

購買仕様書とローディングデータは、どちらもプラント業界の詳細設計に関する重要な書類です。
購買仕様書は購入する機器の仕様を細かく記載する書類であり、ローディングデータは設計段階のシミュレーションなどを行う際に必要な書類(資料)です。
どちらも大切な書類となりますので、何のためにあるのかや、記載方法・活用時のポイントなどをおさえておきましょう。