Menu

建設用3Dプリンターを活用するメリットとは!?国内外の状況を交えて紹介

近年、建設用3Dプリンターが世界中で注目されており、活用される機会も増えています。
3Dプリンターがなぜそこまで注目されているのでしょうか。

本記事では、3Dプリンターの浸透状況や活用例、メリットなどをご紹介します。

建設業界の3Dプリンター浸透状況

3Dプリンターは、3次元のデータをもとに立体物を形成していく方式であることが多いです。
そのため建設業界はもちろん、医療・宇宙・航空などのさまざまな分野で浸透し始めています。

アメリカやドイツなどの西欧諸国では、すでに多くの住宅やビルなどの建築に活用されています。
例えばアメリカでは、貧困地域の住宅問題の解決のために、3Dプリンターを活用して55〜75㎡の平屋建住宅を建築することが検討されています。

日本は、地震などの災害が多いことから、建物の強度や使用する素材・工法を建築基準法などによって定めており、3Dプリンターでの建築は進んでいないのが現状です。

3Dプリンターのメリット

3Dプリンターを用いることで造作をほぼ自動で行えるため、労力を大幅に減らすことができます。
また3Dプリンターは24時間稼働し続けることが可能なため、工期を大幅に短縮することが可能です。
従来の工法と比較して時間的コストや人的コスト、材料コストを大幅にカットできるのが大きなメリットと言えるでしょう。
また物理的な制約はありますが、意匠を再現しやすいため、デザイン性や機能性においても大きな可能性を秘めていると考えられています。

建設用3Dプリンターの活用事例

建設ヘルメット

しかし日本においても、建設用3Dプリンターを使った専用の材料の開発などを積極的に行っている企業もあります。

株式会社大林組
株式会社大林組では、型枠や鉄筋を使わずに全長約7m、幅約5m、高さ約2.5mのシェル型ベンチを作り上げました。

前田建設工業株式会社
前田建設工業株式会社では、施工の完全自動化を行うための開発を行っていると発表しました。

今後日本でも浸透することが期待される

日本では地震などの災害が多いことから、3Dプリンターを用いた建築物の実用化は難しいとされてきました。
しかし徐々にではありますが、大手ゼネコンなどを中心に3Dプリンターを用いた建築物が誕生しています。
このような流れから、日本でも3Dプリンターがさらに建設業界に浸透していくことが期待されています。