現在、複数のゼネコンと関連企業が連携して取り組む「RXコンソーシアム」が話題となっています。
今後、建設業界でますます導入が増えていくことが予想されています。
本記事では、建設RXコンソーシアムの概要やゼネコンの関わり方についてご紹介します。
建設RXコンソーシアムとは
建設RXコンソーシアムとは、建築現場で使用する施工ロボットやIoTアプリなどの、施工支援ツールなどの開発に複数企業が連携する取り組みのことです。
2021年9月の発足時にはゼネコン16社のみでしたが、2022年4月20日には正会員23社と協力会員50社の計73社となっています。
主な正会員は、以下となります。
- 鹿島建設
- 竹中工務店
- 清水建設
- 東急建設
- 安藤ハザマ
- 熊谷組 など
設立の目的
設立の目的としては、作業環境の改善による労働力確保や施工系人材不足の解消などが上げられています。
建設業は他の業種と比較して、低収入で残業時間が多いのが課題とされてきました。
建設業界では2024年4月に残業規制が導入されることもあり、デジタル化や自動化による生産性向上が求められています。
建設RXコンソーシアムでは、ロボットやデジタル技術に特化し、開発テーマごとに担当者らが任意で参加して開発を行います。
多くの企業が参加することで、テーマを増やすことができ、コスト低減効果が高まるとされています。
竹中工務店の関わり方
竹中工務店は、次世代オフィスやスマート都市の共創を行っています。
オープンイノベーション拠点である「COT―Lab(コトラボ)」は、他産業や大手企業のスタートアップとの、協業の場所として使われています。
技術や事業開発によるデジタル改革の対応や、脱炭素社会への対応などの課題を解決するのが狙いとされています。
東京都内と大阪に10人程度、技術者などを配置したサテライト拠点を3つ配置しています。
大手町にある第1号「COT―Lab(コトラボ)大手町」では、健康志向や屋内サービスロボットを活用したまちづくりをテーマとしています。
ラボに入居する企業は、大手町・丸の内・有楽町エリアを対象にしており、店舗・人流・購買データから生まれる価値を提供する仕組みを目指しているのが特徴です。
共通課題解決によってコスト削減を目指している
建設RXコンソーシアムによって建設業界の技術者が、同業界の企業と技術連携やスタートアップとの協業を加速するとしています。
共通の課題解決を目指すことで、コスト削減を目指しており、今後ますます加速することが予想されています。