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建設業界の環境改善に必要とされるポイント。労働賃金・労働時間・週休2日制

建設業界での転職を考えている方の中には、賃金や労働時間に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、建設業界の現在の労働環境や労働賃金、労働時間の改善に向けた取り組みについてご紹介します。

建設業界の「労働賃金」と「労働時間」

かつては、建設業の労働賃金は決して高いとはいえない状況でした。
しかし、人材不足が深刻な問題となり、建設業界では労働条件の改善に取り組んでいます。
その結果、2013年以降建設業従事者の労働賃金は上昇しており、
2018年には製造業従事者とほとんど変わらない水準にまで達しています。

また、建設業の働き方の課題として、総労働時間が長いという問題もあります。
この課題についても、週休2日制の導入を進めるなど、改善に向けた取り組みが行われています。

社会保険への加入状況

建設業界の労働環境を改善するため、社会保険への加入を促進する取り組みも行われています。
2019年には、建設業の98%の会社、建設業に従事する労働者の88%が社会保険に加入をしています。

出典:国土交通省「週休二日等休日の拡大に向けた取り組みについて

建設業界の働き方改革の猶予措置

働き方改革関連法は、2019年4月(中小企業は2020年4月)から施行されました。
しかし建設業界においては、2020年の東京オリンピック関連の施設工事などを控えていたため、
人出不足が懸念されていました。

そのため、建設業界の働き方改革の適用には5年間の猶予措置が取られ、
建設業界で働き方改革が適用されるのは2024年4月からとなります。
働き方改革が適用されると時間外労働の限度時間が定められ、繁忙期を除いて月45時間、
年360時間を超える残業をさせた場合には、企業に罰則が科せられるようになります。

週休2日制の実施に向けた課題

週休2日制の導入も進められていますが、次のような課題もあります。

  • 工期の確保が難しい
  • 天候不順などにより工期が不足する可能性がある
  • 経費がかさむ
  • 休日は増えても残業が増える
  • 日給作業員は収入が減る

建設業界では、適正な工期の設定や週休2日の導入に伴う必要経費を計上するなど、これらの課題の解消を目指しています。

出典:国土交通省「週休二日等休日の拡大に向けた取り組みについて

建設業界の労働環境は、改善される傾向にある

建設業界では2024年に迫る働き方改革の適用開始を見据え、適切な労働環境の整備に向けた取り組みを行っています。
また、労働賃金も上昇しており、働きやすい環境の整備が進められつつあります。