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大工工事とは!?工事の内容と流れを知ろう!

大工工事とは、29種類ある建設業の1つです。
「大工」という言葉には馴染みがあっても、具体的にどのような工事が該当するのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、施工管理職を目指すなら知っておきたい、大工工事の概要や工事の流れについてご紹介します。

大工工事とは

大工工事とは、木材の加工または取り付けにより工作物を築造することや、工作物に木製設備を取り付ける工事のことです。
大工工事には、以下の3種類の工事が含まれます。

  • 大工工事
  • 型枠工事
  • 造作工事

ここでいう大工工事とは、支柱や外壁などの構造部分を作る工事を指します。
次項では、型枠工事と造作工事について詳しくご紹介していきます。

出典:国土交通省「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)

型枠工事の内容と流れ

型枠工事とは、コンクリートを流し込むための木製の枠を作る工事です。
鉄筋コンクリート造や、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物を作る際に行われます。
型枠工事の種類と工事の流れは、以下のようになります。

型枠の種類

型枠の種類は工事の内容によって異なります。
たとえば、以下のような種類があります。

システム型枠
同じ形をそのまま転用できる型枠を指します。
一般的に型枠は建築物によって形状が異なります。
しかし、柱や梁(はり)などの構造上必要な部分は、特殊な形状になることはほとんどありません。
そのため、これらの部分の型枠をユニット化することで、短時間で組立てられるようにしたものがシステム型枠です。

化粧打ち放し型枠
コンクリートの表面に塗装などを施さない状態で仕上がりとする方法の際に使用される型枠です。

工事の流れ

型枠工事は、基本的に以下のような流れで行われます。

  1. 図面から立体を起こす
  2. 図面をもとに型枠を作る
  3. 型枠を立てる部分の墨出しを行う
  4. 型枠を組立て、釘打ちをして固定する
  5. コンクリートの打設・解体を行う

造作工事の内容と流れ

造作工事に携わる施工管理士

造作工事とは、建物内部の仕上げ工事の事です。
床板・天井・建具・棚などを取り付ける工事のことを指します。
木材は材質により硬さや伸縮の度合いが異なるため、建物や資材によって調整する必要があります。

具体的な仕事内容①:壁や窓台などの設置

下がり壁や間仕切り壁などを取り付けます。
建物内を仕切ることで間取りが出来上がり、居住に適した空間になります。
また、壁や間仕切り壁の間に断熱材を入れることや、壁の下地である石膏ボートの取り付けも造作工事に含まれます。

具体的な仕事内容②:内部設備を取り付けるための下地作り

作り付け家具などの内部設備を取り付けるための下地作りを行います。
また、窓や扉などを取り付ける枠を設置します。

大工工事には主に3つの種類がある

大工工事業は、大工工事・型枠工事・造作工事の3つが主です。
木材の加工や木製設備の取り付けなど、木に関する工事と覚えておくのがおすすめです。
施工管理職を目指す方は、概要や工事の流れについて知っておきましょう。