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造園工事は種類が多い!?それぞれの特徴を知っておこう!

造園工事は、29種類ある建設業種の1つです。
「造園」という言葉から、庭園や公園などに関わる工事だけと思いがちですが、実は多くの種類があります。
本記事では、施工管理職を目指す方は知っておきたい、造園工事の概要や種類についてご紹介します。

造園工事とは

造園工事とは、整地や樹木の植栽、庭園、緑地等を築造する工事のことです。
また、道路や建物の屋上などの緑化や、植生を復元する工事も含まれます。
具体的には、以下の工事が該当します。

  • 植栽工事
  • 地被工事
  • 景石工事
  • 地ごしらえ工事
  • 公園設備工事
  • 広場工事
  • 園路工事
  • 水景工事
  • 屋上等緑化工事
  • 緑地育成工事

植栽工事には、植生を復元する工事が含まれます。
公園設備工事には、花壇や噴水、その他の修景施設、休憩所、遊戯施設などの建設工事が含まれるとされます。

次項では、工事の種類別に特徴を紹介していきます。

出典:国土交通省「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正))

造園工事の種類

造園工事

ここでは、工事の種類別の内容や特徴をご紹介します。

【関連記事:造園施工管理職の仕事内容を紹介。「造園施工管理技士」の資格を取得するとできること

植栽工事
植栽工事とは、樹木を植栽する工事を指します。
敷地の外構部分に、草木を設けたり、庭の景観づくりのために樹木を植えたりなどが該当します。
また、公園や道路脇などに整備された生け垣も植栽工事です。

地被工事
コケや芝生などの地被植物を植える工事です。
土一面の庭に、芝生を植える工事などが概要します。

景石工事
和風庭園などでよく使われる、景石を設置する工事です。
景石は、庭の格を決める大切なポイントとされており、大きさや形がさまざまなため、クレーンなどの重機を用いることもあります。

地ごしらえ工事
伐採作業後の木の枝や、雑草を集めて整理する工事のことです。
ただ片付けるだけでなく、苗木を植える場所を確保するとともに、栄養を与えることを目的としています。

公園設備工事
花壇、噴水などの修景施設や休憩所などの休養施設、遊戯施設、売店などの便益施設などを作る工事です。

広場工事
広場に新しい景観を作る工事です。
新しく、芝生広場や、運動広場を追加するなどが該当します。
広場の一部分のみを作る工事が、「広場工事」に該当することが多いです。

園路工事
公園内に遊歩道や、緑道などを設ける工事です。

水景工事
池や滝、噴水など水景を作る工事です。
また、ろ過装置や殺菌装置など、水質を維持する装置の設置なども水景工事に含まれます。

屋上等緑化工事
建物の屋上や、壁面に植物を植える工事です。

緑地育成工事
樹木や、芝生などの植物を育てるための工事です。
土壌改良や、支柱の設置などを行います。

造園工事は景観に関わる幅広い工事

造園工事は、単に公園を造ったり、庭に樹木を植えたりするだけではなく、景観を造るための幅広い工事が含まれます。
建物や公園、憩いの場となるためには欠かせない工事といえますので、施工管理職を目指す方は覚えておきましょう。