Menu

プラントエンジニアは魅力的!活躍できる場所や仕事内容を紹介

建設業界で就職を目指している方は、プラントエンジニアという職業を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
プラントエンジニアは、建設業界の中でもより専門的な分野を担当します。
そのため、特殊な知識や技術、経験などが必要となります。

本記事では、プラントエンジニアの概要や仕事内容、プラントエンジニアの魅力についてご紹介します。

プラントエンジニアとは

プラントエンジニアとは、プラント業界の技術専門職のことです。
プラントには、石油、ガス、天然資源の採掘施設、ごみ処理場、メーカーの工場などがあります。
これらのプラントで働く技術者のことをプラントエンジニアといいます。
プラントの規格、設計、建設工事、保守・メンテナンスの業務など、プラントに関わるプロジェクトマネジメントを行います。

【関連記事:プラント建設とは?仕事内容や施工方法などを紹介
【関連記事:プラント業界の特徴とは!?仕事内容や資格について紹介

プラントエンジニアの活躍場面

プラントエンジニアは工場で働く作業員ではなく、工場そのものを作る人といえます。
プラントエンジニアが活躍するプラントの種類は、主に以下となります。

製品系(石油・化学・鉄など)
石油や化学、鉄などに関わるプラントです。
プラント内で化学反応を利用して原料を反応・分解させて、化学物質を作っています。
化学プラントといえば一般的には、石油化学プラントのことを指します。
ガソリンや灯油なども、石油化学プラントで精製されています。

エネルギー系(電気・ガスなど)
電気やガスを作るプラントは、エネルギー系に分類されます。
電気を作るプラントは「発電プラント」、ガスを作るプラントは「LNGプラント」といいます。
LNGプラントでは、ガス田から取り出された天然ガスから不要な成分を除去し、マイナス162℃以下まで冷却した「液化天然ガス」を製造しています。

環境系(廃棄物・水処理など)
環境系プラントは、廃棄物処理場などを指します。
再利用可能な資源の回収や、ごみを燃やす際に出る熱を使って発電をしたりします。
また、下水処理場や廃プラスチック処理施設なども環境系プラントに分類されます。

プラントエンジニアの仕事内容

プラントエンジニアの主な仕事内容には、以下が挙げられます。

設計

プラントエンジニアは主にプラントに関するプロジェクトマネジメントを行いますが、設計業務などを行うこともあります。
たとえば、電気系のエンジニアは、プラントの電力供給システムや制御システムなどの設計を行います。
また化学系のエンジニアは、石油の原料を製品化するためにプロセスの構築などを行うケースもあるでしょう。
最初に大枠の設計を行い、徐々に細かなプランを決めていきます。
基本設計では、プラントが最も効率的に稼働する装置の組み合わせや配置を決定します。
その後、詳細設計で装置一つ一つの設計を行います。

資材調達

設計した仕様書を元に、部品や資材の調達を行います。
各機械メーカーに見積もりを入れ、費用や工期などを考慮した上で採用するメーカーを決定します。
メーカーを決定した後は、要求仕様の確認のための打ち合わせを行い、作成した設計図書が要求通りかを確認します。
また、完成した期間が仕様書の通りなのか、不具合はないのかなどの確認も必要です。

試運転

プラント全体の試運転を行います。
設計書通りに機器が動作するか、要求された性能を発揮できているかなどの確認が行われます。
さらに、安全面に問題がないかのチェックも行います。

プラントエンジニアの魅力

プラントエンジニアのイメージ

プラントエンジニアには、他の職種にはない魅力やメリットがあります。
プラントエンジニアを目指す前に、魅力について確認しておきましょう。

建設業界全体の中では収入が高い傾向

プラントエンジニアは、建設業界全体で見ると高収入であるといえます。
施工管理職の平均年収は500万円前後ですが、プラントエンジニアは600〜700万円ほどとなります。
プラント建設は大規模な案件も多く、高度な特殊性や専門性が求められるので、年収は高くなります。
そのため、建設業界の中でも好待遇な職種といえるでしょう。

また、資格や経験によって手当がつく会社も多いため、スキルを伸ばして収入を上げたい人にはおすすめの職種です。

再就職する人が多い

プラントエンジニアは一定のニーズがある職種であるため、技術や経験を持っている人であれば転職や再就職も比較的容易であるといえます。
プラントエンジニアの技術や資格は、特定の会社でのみ使えるというものではないため、会社に依存する必要もありません。

安定した職種

プラントは他の建物と同様に耐用年数があり、一定の期間が経つと建て替えなくてはいけません。
そのためプラントが存在する限り、プラントエンジニアの仕事はなくなることはないため、安定した職種であるといえるでしょう。

またプラントは、一定期間プラントの操業を停止して点検と修理を行う「定修」というルールがあります。
定修を行う際には多くのプラントエンジニアが必要になるため、窓口の広さという意味でも魅力があります。

プラントエンジニアの仕事内容や魅力について知ろう

プラントエンジニアは、専門性の高い職種です。
専門的な知識と技術を求められますが、年収は高い傾向にあります。
建設業界で年収が高く安定したキャリアを送りたいと考えている方は、プラントエンジニアを検討してみてはいかがでしょうか。