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下水道工事の特徴を解説。手順や実行予算についても知っておこう

下水道は生活に欠かせないもののため、下水道工事はとても重要な工事といえます。
しかし、具体的にどんな仕組みや手順で行われるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では下水道工事の特徴や手順、実行予算などについてご紹介します。

下水道工事の特徴

下水道工事とは、生活排水を下水道管につなげる工事のことです。
下水道は工場から出る産業排水、家庭の台所やトイレから出る生活排水などが通る場所です。
排水管を通して公共下水道管へと流れ、排水処理場まで運ばれます。

【関連記事:水道施設工事とは!?工事内容を理解しよう

下水道工事には主に以下の3つの種類があります。

開削工法
最もよく使われる工法とされています。
ショベルカーなどで土を掘り、下水道管を並べた後に埋め戻します。

推進工法
深い場所や、川、水道管、ガス管などの障害物がある際に用いられる工法です。

シールド工法
長い距離や大きな管(トンネル)を作る際に用いる工法です。

下水道工事の手順

一般的な下水道工事は以下の手順で行われます。

手順1:家屋調査

工事を始める前に、家屋や外構などに影響があるかどうかを調査します。
壁のすき間などを調べます。

手順2:試験掘

家屋調査終了後、マンホールを作る場所などで試験掘を行います。
試験掘は、道路に埋設された水道管やガス管などの位置を確認するため、実際に道路を掘る作業です。

手順3:下水道本管の埋設

下水道本管工事は、場所によって施工方法が異なります。
多く用いられているのが、開削工法や推進工法です。

下水道工事の実行予算

実行予算とは、工事担当者が工事の手段、費用・最終利益などを示したものです。
精度の高い実行予算を出すことで、工事の収支を適切に管理できます。
下水道工事の実行予算を決める際には、必要不可欠な経費のみで実行予算を見積もることが大切とされています。

最終利益は1割~2割の間であることが多いです。
利益を出すには、下水道管の幅などが削れるかなどを確認します。
さらに作業員の適切な配置、現場事務所の適切な大きさなど、細かい部分にも目を向ける必要があります。
ただし、削り過ぎると後から修正が必要なケースもありますので、注意が必要です。

下水道工事の特徴や手順を理解しよう

下水道工事は人々の快適な生活のためには欠かせない工事です。
工事を行う際には、水道管やガス管などの位置を確認し、問題ないことを確認してから行います。
また工事は利益を出さなくてはいけないため、実行予算を決める際には、利益についても意識しておきましょう。