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プラント業界の特徴とは!?仕事内容や資格について紹介

プラント業界は、さまざまな業種の工場設備の建設に関わる業界です。
単に「プラントを建設する企業」というイメージを持つ人も多いと思いますが、同じプラント業界でもさまざまな企業があります。
本記事では、プラント業界の概要や特徴、仕事内容、活かせる資格などをご紹介します。

プラント業界とは

プラント業界とは、発電、石油精製、石油化学、都市ごみ処理・清掃工場、製鉄など、さまざまな種類のプラントに関わる企業のことです。
プラント自体を建設する企業だけでなく、部品や機器を提供するメーカーや商社も含めた総称です。
プラント業界は、設備を建設するという部分ではゼネコンと似ている部分もあります。
しかし、ゼネコンがビルや商業施設などを対象としているのに対し、プラント業界は生産設備を主としています。

プラント業界の特徴

プラント業界は案件の規模が大きいのも特徴の一つです。
案件によって異なりますが、一般的に数億円から数百億円、最大手ともなると一千億円を超えるプラントを建設するケースもあります。
規模が大きいため、一つのプロジェクトが数年単位になることも珍しくありません。
そのため、一度現場に赴くと離れられないこともあります。
また国内外に限らず、現場を転々とすることも多いため、部署によっては出張が増えます。
案件によって変わりますが、数ヶ月間ホテルで暮らすこともあります。
ただしその分、出張手当などがつくため、給与以外の収入が増えます。

さらに海外比率が多いのも特徴です。
日本国内では市場が成熟しており、今後エネルギー需要が増える新興国などで発電所関係の需要が高まると考えられています。
ただし、企業によっては海外市場に強い場合もあれば、国内にのみ対応している場合もあります。

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プラント業界の分類

プラント業界を大きく分けると、以下の様な企業があります。

  • EPC
  • サブコン
  • メーカー
  • 商社
  • 工事

プラント業界の仕事内容

プラント業界では主に以下の仕事を行います。

  1. 営業
  2. 計画設計
  3. 見積り
  4. 提案
  5. 詳細設計
  6. 調達
  7. 建設工事
  8. 試運転
  9. 保守・点検

業種や会社の規模などで異なりますが、一般的に上記の流れで行われます。
また近年では、プラントオーナーが運転・保守に関するデジタル化を推進しているとされています。
そのため、エンジニアリング会社に対して設計データの提供を要求することもあり、デジタル化への対応も行われています。

プラント業界で活かせる資格

プラント

プラント業界ではさまざまな仕事がありますが、資格があれば就職や転職で有利になるでしょう。
特に以下のような資格がおすすめです。

  • 機械設計技術者
  • CAD利用技術者
  • 施工管理技士

機械設計技術者は、機械工学に関する知識やスキルを証明できる資格です。
取得すれば、機械設計に関する専門知識があることを証明できるため、プラント業界でも活かせるでしょう。
また、CAD利用技術者はCADシステムの知識やスキルを証明できます。
CADは設計に欠かせないツールですので、どの職種でも活かしやすいでしょう。
また国家資格である「施工管理技士」の資格は、どの種類でもプラント業界で活かしやすいでしょう。
施工管理技士の資格があれば、プラント業界の経験がなくてもアピールポイントとなります。

プラント業界の仕事内容や特徴を知っておこう

プラント業界は、工場建設に関わるさまざまな業種を指しており、その種類は多様です。
プロジェクトの規模が大きく、やりがいのある仕事といえるでしょう。
現状、国内でのプラント建設需要はあまり高くないとされていますが、海外を中心に需要は高まると考えられています。
そのため、今後も成長が期待できる業界であり、就職や転職を考えているなら、資格取得も視野に入れてみてはいかがでしょうか。