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花の木の剪定ポイント。花が咲くタイミングによる分類

花の木は剪定を間違えてしまうと、花が咲かなくなる可能性があります。
そのため、正しい剪定が必要です。

本記事では「整枝剪定と伐採」の知識として、花を咲かせるための剪定についてご紹介します。

翌年に咲く花の木の剪定

ここでは、翌年に咲く花の木の剪定を種類別にご紹介します。

今年伸びた新梢の腋芽に花芽が咲くもの
(ウメ・モモ・ハナズオウ・ロウバイ・ボケ・モクセイなど)

今年伸びた新梢の腋芽に花芽が付き、翌年この位置に開花します。
今年枝の長く伸びた徒長枝には、花芽はつきません。
そのため、数芽残して切りましょう。

今年伸びた新梢の頂芽に花梢が付くもの
(ライラック・ツツジ・シャクナゲ・モクレン・サザンカ・ツバキ・ジンチョウゲ・ハナミズキなど)

今年伸びた新梢の頂芽に花梢が付くものは、翌年の春に開花します。
昨年枝の頂芽が今年咲いたもので、花の後に伸びたものが来年の花芽になります。

今年伸びた新梢の頂部に花を付け、花の後にその下の腋芽が花芽となり、
翌年の春に萌芽して新梢を伸ばすもの(ボタン・アジサイなど)

昨年の花芽から新梢が伸び、頂部から花が開きます。
花の後、上から1〜2芽が翌年の花芽になります。

今年伸びた新梢の短芽の腋芽に花芽がつくられ、長く伸びた枝条の腋芽や花芽が付くもの
(ソヨゴ・ユキヤナギ・リンゴ・ナシ・カリン・コテマリ・ヤマブキなど)

ごく短い枝に2〜3個花芽がつきます。
翌年花が咲く時にごくわずかに新梢を伸ばし、葉が1~3枚開き、その間から花を咲かせます。

今年伸びた枝の割合元気な枝の頂芽とその下の1~2芽が花芽となる(カキ・クリ)
翌年の春にこの花芽が萌芽して、新梢を伸ばして開花します。
今年伸びた枝の頂部とその下の1〜2芽が花芽となります。

今年に咲く花の木の剪定

ここでは、今年咲く花の木の剪定を種類別にご紹介します。

今年伸びた新梢の先端や葉腋に花を開花させるもの
(ハギ・キンモクセイ・ノウセンカズラ・ムクゲ・サルスベリなど)

  • バラ、ノウゼンカズラ、アベリアなど

翌年に新梢を伸ばし、先端に花を咲かせるタイプです。

  • ムクゲ、フヨウ、ハギ、サルスベリなど

翌年に新梢を伸ばし葉腋に花を咲かせるタイプです。

花が咲くタイミングよって剪定が異なる

花の木により、今年伸びた枝に花が咲くのか、来年咲くのかが異なります。
そのため、花の種類と剪定タイミングを忘れないようにしましょう。