Menu

松の手入れについての基本知識。バチ当てと併せて解説

造園施工をする際には、さまざまな種類の樹木のお手入れをする必要があります。
そのため、樹木に合ったお手入れの方法を覚える必要があります。

本記事では、松・マキなどの手入れについてご紹介します。

松の手入れ

ここでは、松のお手入れについて春と秋に分けてご紹介します。

春の手入れ

松の芽は、年始めに成長点があるのが特徴です。
これが4月以降に成長して伸びてきます。
春に出るミドリは成長が良いため、30㎝以上伸びることもあります。
春に出た新芽を摘むことを「ミドリ摘み」といいます。
5~7月に新芽を摘みましょう。
小さな芽を1~2個ほど残してミドリを摘み、大きくしたくない芽のミドリは根元から取ります。
この作業を玉全体、枝全体、樹木全体に分けて行いましょう。
また、込んだ枝の間引きや枯れ枝の除去を行います。

秋の手入れ

秋には昨年出た芽を取ります。
この作業は「モミアゲ」と呼ばれ、玉の高さを考えて伸びすぎる芽は取り除きましょう。
ちょうど良い芽は、昨年の葉であれば取ります。
この作業は、春と同様に玉全体、枝全体、樹木全体に分けて行いましょう。
さらに、込んだ枝の間引きや枯れ枝の除去を行います。

【手順】松・マキ等のバチ当て

ここでは、松・マキ等のバチ当てについて概要と手順をご紹介します。

1.松の幹と枝に真竹を固定
枝の太さにより、真竹と焼丸太など太さを分けて選定します。
松に当てた竹は支点となる枝を設けることで、先端を上がらないようにすることが可能です。

2.1の竹の下に2つ目の竹を直角に置く
この竹の長さは、葉張りによって決めましょう。

3.もう2つの竹を用意し、先端を1の竹を結束させる

4.枝の葉張りの大きさによって、もう2つ竹を追加する
必要に応じて増減しましょう。

5.竹の交点は、すべてシュロ縄で結束する

6.松の葉張りによって、竹は幹の反対側に来るケースもある

7.最初の竹の固定は全体がかなり重くなるため、しっかり行う

松のお手入れについて知ろう

松は成長が早く、4月から秋までに30㎝以上になる芽もあります。
さらに、翌年は今年の頂部に成長点ができるので、さらにその上に芽を伸ばします。
そのため、定期的な手入れが必要なことを覚えておきましょう。