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建設機械業界の研究と開発。取り組んでいるテーマを紹介

建設機械メーカーは、研究と開発を日々行い新たな価値を生み出しています。
研究と開発は、どのようなテーマに基づいて行われているのでしょうか。

本記事では、建設機械業界の「生産」フェーズとして、研究と開発についてご紹介します。

研究開発の企画立て

研究開発の企画を立てる際には、顧客の意見に基づいた「ニーズ型」と自身のアイデアに基づいた「シーズ型」があります。
企画は、大きく以下の7つのテーマに分けられます。

  • 安全性
  • 耐久性
  • 操作性
  • 快適性
  • 生産性
  • 省エネ
  • 環境規制対応

安全性
安全性向上のために、カメラやセンサーを活かした技術開発など

耐久性
部品やシステムの高性能化・高機能化など

操作性
オペレーターの疲労軽減などを目的とした自動運転化に向けて制御技術開発など

快適性
乗り心地や見た目向上、収納スペースなどの改善、騒音・振動の低減など

生産性
建設DXのためのオープンイノベーションなど

省エネ
中・大型機の電動化、エンジンが使えるバイオ燃料や水素の活用など

環境規制対応
各国の状況を考慮した上での、高負荷・長時間稼働、現地の燃料事業に対応したモデルの開発

研究開発員の業務内容

研究開発員は、一般的に機械・電気・情報工学の学部・学科の出身者が多いとされています。
基本的に、各プロジェクトに対してリーダーと数名のメンバーを含んだチームが組まれます。
そして、設計・解析・シミュレーションに使用するための、3D CADなどの作業が行われます。

安全性向上の開発例

安全性向上の開発例として、住友建機の油圧ショベルの例をご紹介します。
住友建機の油圧ショベルは、危険を察知し、自動で減速・停止を行う機能が搭載されているのが特徴です。
旋回・後進・走行中に安全ベストを着た人を一定の範囲内で検知すると、機械が自動的に原則・停止します。

また、機械の後方周囲270度をカバーすることができます。
斜め後方など目視の確認の難しい範囲をカバーし、外部アラームで周りの作業者に警報を鳴らします。
映像での安全確認サポートだけでなく、機械の周囲で人を認識した場合、
モニター表示と音でオペレーターに知らせることが可能です。

日進月歩している建設機械業界

建設機械業界は、安全性・快適性・生産性向上などのため、日々研究開発を行っています。
研究開発の企画を立てる際には、テーマに沿って行われます。
今後もさまざまな技術が開発・実用化されると思いますので、注目してみてはいかがでしょうか。