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竹と垣根の基本知識。種類や使い方を解説

造園施工管理職を目指している人は、さまざまな植物の知識が欠かせません。
本記事では、竹と垣根の基本知識や種類、使い方などを解説します。

竹の基本知識

ここでは、竹の基本知識についてご紹介します。

竹の種類

竹垣などに使われている竹の種類には、真竹、孟宗竹、黒竹などが挙げられます。
竹は根元が太く先端が細い形状をしており、根元の方が「元(もと)」、先端の方を「末(裏)/すえ(うら)」と呼んでいます。
元の2~3節は節の間が短いため、曲がりがあり、切り落として使います。
真竹は節に輪が2つ、孟宗竹は輪が1つあります。
末は節止め、元は状況に応じて切断して使われることが多いです。

竹の割り方

竹を割る際には末口の方から行い、両刃のナタを使います。
末口の方からナタで切り込みを入れますが、手で割れない場合はコノキリや木づちを用います。
竹を割ると、厚みがある方と薄い方に分かれます。
その場合、薄い方を下にして足で踏みつけ、厚い方を手で持ち上げるようにして裂きましょう。
こうすることで厚い方が薄くなり、上下を同じ厚さにできます。

竹の使い方

1.銅縁と押縁の合わせ
柱との間にすき間が無いようにしましょう。

2.竹の接ぎ方
銅縁や押縁の接ぐ際には、中に入れる竹が外の竹に丁度合う太さのものを選び、切断する末を元に差し込んで接ぎましょう。
コーナーなどを作る場合、実際の角度に合わせて固定したまま切ります。

垣根の種類・特徴

ここでは、垣根の種類と特徴についてご紹介します。

四つ目垣

使用する材料

  • 真竹 14本締め1束
  • 焼丸太 直径6㎝ 長さ1.8m 2本

1.立子は1.8mの場合13本使います。
2.親柱はカケヤ等で打ち込まず、両スコで穴を掘り、親柱を入れ、土をかぶせながら突棒で固めていきます。
3.銅縁4本の釘止めを行います。
釘と通す穴はドリルで開け、末口は節の内側から行いましょう。
4.立子13本の中で、真ん中の立子は太いものを使用します。
5.立子を打ち込む際にはコノキリを使いましょう。
6.奇数の立子は手前側から裏十字綾の男結び、偶数の立子は反対側から裏十字綾の男結びを行います。
もしくは2段か3段のいずれかに、かいずるからげ結びを用いても良いとされています。
かいずるからげ結びを行うと、立子がしっかりします。

建仁寺垣

使用材料

  • 焼丸太 直径10㎝ 長さ2.4m 2本
  • 建仁寺垣用割竹 1束
  • 真竹 7本締め 1束

1.銅縁を取り付けた後、上から3銅の銅縁に20番の針金でかき付けていきます。
2.かき付け後に押縁を取り付けます。
最初の固定は18番の銅線か針金で行いましょう。
3.巻く位置は、左から3枚目と4枚目の立子の間、中央付近、右端立子3枚目と4枚目の間を結束します。
4.笠は飾り結びで本結びを行います。
3~5段目は、裏二の字の男結び、左端から3枚目、その後偶数で結びます。

竹と垣根について知ろう

竹と垣根は日本の伝統的な建築物でよく使われています。
造園に興味がある方は、基本知識を身に付けてみてはいかがでしょうか。