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電気施工図の作成手順。注意するべきことは?

「電気施工図とは何について書いた図面?」
「電気施工図を書くにはまず何から始めたらいい?」
など、電気施工図の書き方について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、電気施工図の概要や作成手順、CADの活用方法などをご紹介します。

電気施工図とはどのような図面?

電気施工図とは、構造物に必要な電気設備の配線や電気部品の位置などを記した図面です。
主に、電気作業員が電気施工図を見ながら作業を行います。
電気施工図は電気配線のためのスリーブ設置や、壁内や天井の先行配線の際に必要となるため、工事の早い段階で必要な図面です。

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作成手順

電気施工図は電気工事をする作業員に分かりやすく、かつ詳細である必要があります。
ここでは、電気施工図の基本的な作成手順をご紹介します。

1.電気の流れを決める

電気設備の全体を把握するために、単線接続図を記載します。
単線接続図は、外部からくる電気を建物にどのように通し、どの機器と接続するのかを示した図です。
機器の容量や分電盤などを記載します。

2.配線関係を記載する

単線接続図では、配線の本数や機器の相互関係を把握できませんので、複線配線図を用います。
複線配線図には、接続に必要な配線をそのまま記載し、配線関係を明確にします。
また、各機器の端子番号なども記載することが多いです。

3.接続の詳細を決める

機器の配置や機器相互の接続の詳細を決める内部接続図を記載します。
内部接続図や配線図や裏面接続図などと呼ばれており、保守点検の際にも使用されます。

4.電気設備の配置を決める

電気設備の配置を決める「屋内配線図」を描きます。
建物内の照明器具やコンセント、スイッチなど、すべての電気設備の配置を記載します。
どこに何が配置されているのか分かるように、それぞれ記号で表記して配線を描き込みましょう。

CADを活用しよう

女性の施工管理職

電気施工図は手書きでも描くことが可能ですが、CADを使えばさらに正確で整った図面を描くことができます。
CADと聞くと複雑な操作が必要と感じる人もいますが、現在では簡単な操作で電気工事関連の図面作成ができるソフトも登場しています。
専門知識がなくても、ほぼマウス操作だけで図面を完成させることが可能です。
使い慣れれば作業時間の大幅な短縮が期待できますので、試してみてはいかがでしょうか。

電気工事に必要不可欠な図面

電気施工図は、現場で電気工事を行う際に必要不可欠な図面です。
作業員が図面を見るだけで分かるように、分かりやすく、詳細な図面を作成する必要があります。
CADを用いればさらにきれいで簡単に作成することができますので、導入してみてはいかがでしょうか。