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空調設備に関わるペリメーターゾーン。対策方法などを知っておこう!

ペリメーターゾーンは空調設備に関わる用語で、熱の影響を受けやすい外周部分を指すことが多いです。
オフィスなどの空調を考える際に、重要な要素のひとつとされています。

本記事では、ペリメーターゾーンの概要や空調について、ペリメーターゾーンへの対策方法などについてご紹介します。

ペリメーターとは

建設業界におけるペリメーターは、外界から熱の影響を受けやすい部分とされています。
例えば、オフィスの空調などを考える場合、ペリメーターゾーンとインテリアゾーンの2つに分けられます。
ペリメーターゾーンは、熱の影響を受けやすい窓際やオフィスの外周部分を指します。
インテリアゾーンは、熱の影響を受けにくく、空調管理がしやすいスペースのことです。
例えば、オフィスの中心部分などです。

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ペリメーターゾーンへの対策方法

空調設備の管理

ペリメーターゾーンは外界からの影響を受けやすいため、暑さや寒さなどを感じやすい場所とされています。
そのため、オフィス内に空調を設置しても、ペリメーターゾーンだけは空調の効きが悪くなってしまいます。
ここでは、ペリメーターゾーンの問題を解決するための対策方法をご紹介します。

ペリカウンター

ペリカウンターとは、ペリメーターゾーンに設置するカウンターです。
カウンターの中には空調設備が内蔵されており、足元から空気を吸い込みます。
そして、上部に設置された吹き出し口から温風や冷風を出します。

ペリメーターレス空調

ペリメーターゾーンの問題を解決するための空調設備が、ペリメーターレス空調です。
室内に空気の流れを作ることで、空調機器の効率を向上させます。
空気が流れていないと空調の無駄が多くなるため、コストも増大します。
空調は長時間使用するもののため、ペリメーターゾーンに対応した空調を導入することで、空調全体のランニングコストを下げられるでしょう。

ペリメーターレス空調には、以下の3つの方式があるとされています。

エアバリア方式
エアバリア方式は、窓の下部から風を送り、上部でそれを回収します。
下から上に空気の流れを作ることで、空気のバリアを作ります。
このバリアが断熱効果を高めることで、外気の環境によるペリメーターゾーンの気温上昇などを防止できます。
エアバリア方式は、窓ガラス一枚でも導入できるため、導入しやすい方式とされています。
さらに夏だけでなく、冬にも活躍します。

ファンコイルユニット方式
ファンコイルユニット方式は、ファンコイルユニットと呼ばれる空調設備を設置し、冷暖房を行う方式です。
冷温水などを機械室で作り、冷温水をゾーンに設定したファンコイルユニットに送ります。
ファンコイルユニット方式は、室内の温度を短時間で下げることが可能とされています。
ファンコイルユニット内のフィルターで、ゴミやホコリなどを取り除いてから空気を循環させられるため、換気がしづらい場所でも清潔な空気を循環させられます。

エアフローウィンドウ方式
エアフローウィンドウ方式は、まず二重ガラス窓のガラスの間に空気を送り込みます。
その空気を、ガラスを通して上部から排気します。
2枚のガラスの間にはブラインドが設置されており、これによって日光を遮ることも可能です。
二重ガラス窓は断熱性が高いですが、エアフローウィンドウ方式はさらに断熱効果が高いとされています。

ペリメーターゾーンについて知っておこう

ペリメーターゾーンは、外の影響を受けやすい場所とされています。
対策をとらずにいると、その場所だけ暑かったり、寒かったりするため、作業効率が下がることになりかねません。
そのため、ペリメーターレス空調などを取り入れるなど、対策をとることをおすすめします。