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露出配管について具体例を交えて解説!改修工事などで活用するメリット・デメリット

露出配管は配管方法の一種です。
改修工事などで用いられることが多いですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
本記事では、露出配管の概要やメリットやデメリット、配管露出の具体例などをご紹介します。

露出配管とは

露出配管とは、配管がむき出しになっている配管方法のことです。
従来は、地中や壁の中に埋められている管路などが露出している状態を指します。
主に民地や水路空間、河川護岸などを使って敷設を行います。
通常配管は、ほとんど地中に埋められています。
地中に埋設しておくと、劣化が少なかったり、交通に与える影響が少なかったりなどの効果があります。
しかし、道路より低い場所に建物があったり、地中に埋設できないケースもあったりします。

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露出配管のメリット

通常の地中に埋設するタイプではなく、露出配管にはどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、メリットについてご紹介します。

配置できるスピードが速い

露出配管は内壁や床下に埋める工程が不要です。
そのため、リノベーションなどであれば天井や内壁を壊さなくても良いため、工期を短縮できます。

メンテナンスがしやすい

配管類は建物よりも劣化しやすいとされています。
問題がある場所のメンテナンスや修繕を行う場合、配管が見えているため作業がやりやすくなります。

コストを抑えられる

水道の配管は経年劣化で老朽化するため、更新工事が必要です。
露出配管は工数を減らせるため、工事に関するコストも抑えられるでしょう。

室内を広く使えるケースがある

内壁や天井を作らない状態で露出配管にするケースもあります。
露出配管にした場合、室内空間を広く使用できます。
パイプシャフトなどにスペースを取られることがないため、デザインの自由度を上げられます。

露出配管のデメリット

露出配管には、デメリットもあるのでご紹介します。

環境の影響を受けやすい

露出配管は屋外に露出しているため、紫外線や風雨にさらされます。
さらに、何かをぶつけるなどの事故や衝撃で破損する可能性もあるでしょう。

断熱効果が低くなる可能性がある

内壁や天井を作らない場合、断熱効果が低くなってしまいます。
その結果、出力の強い空調装置が必要になり、コストが増大する可能性があります。

スッキリ見せるのは難しい

露出配管はあえて見せるデザインにすることはできますが、配管がむき出しになるためスッキリとしたデザインにならない可能性があります。
そのため、あらかじめ施工会社と施工主がきちんと話し合う必要があるでしょう。

費用が掛かるケースもある

露出配管をするケースで、見た目も気にする場合、さらなる部材が必要になるケースもあります。
そのため、意外と費用が掛かってしまったという結果になることもあるでしょう。

露出配管の事例

配管工事の様子

露出配管はさまざまな場所で行われています。
ここでは、露出配管の事例についてご紹介します。

メーターボックス

メーターボックスとは、給水・ガス・電気などのライフラインを集結させたボックスです。
しかし、マンションなどではメーターボックスの場所が狭く、配管の更新が難しい場合もあります。
露出配管であれば扉が小さいため、配管更新が可能なケースがあります。

コンクリート埋設配管

配管を直接埋設したものです。
現在でも、防水性を優先できるため、共同浴室や共同トイレなどで用いられています。
コンクリート壁は簡単にはがすことができないため、手を加えすぎると耐震強度に影響する可能性があります。

露出配管について理解しておこう

露出配管は、配管を露出している配管方法です。
主に修繕工事の際に用いられます。
露出配管では保温や結露など、外界の環境が影響してくる可能性があるため、現場を見て判断しましょう。