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土木施工管理職の方は必見!タンデムローラーの用途や特徴

タンデムローラーは、道路舗装時に使われる重機のことです。
ロードローラーの種類の一つで、タンデムロードローラーとも呼ばれています。
主に巨大なローラーを使って舗装を均すために使われますが、他の重機と比べてどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では、タンデムローラーの概要や特徴についてご紹介します。

タンデムローラーとは

タンデムローラーは、車体の前後に1つずつ車輪を備えたロードローラーのことです。
前後のローラーで走行しながら地面を圧迫して転圧します。

主に、道路の下層路盤を転圧する際に用いられます。
舗装の表面と路床の間にある砕石と砂部分が押し固められるので、強固な道路を作ることが可能です。
下記で紹介しているマカダムローラーよりも、仕上げ面が均一になることから幅広い場所で用いられています。
また、マカダムローラーよりも最小回転半径が小さいため、小回りがききます。
そのため、狭い現場にも対応することができます。

マカダムローラー

タンデムローラーと似たロードローラーに、マカダムローラーがあります。
マカダムローラーとは、巨大な鉄製の前輪と後輪がついたロードローラーです。
三輪車のような形状をしており、重量と大型のローラーによって地面をしっかりと固められます。
さらに、水や鉄を追加することで重くすることも可能です。
重さのあるローラーを使用しているため、道路工事初期の転圧に用いられることが多いです。

運転には資格が必要

タンデムローラーを運転するためには、大型特殊免許が必要です。
大型特殊免許は、主に建設現場で使用される特殊な大型の車両を運転するために必要な免許です。

さらに、締固め用機械運転者の資格も必要です。
自走式の建設機械を運転する場合は、大型特殊免許と別途資格が必要で、タンデムローラーの場合は「締固め用機械(ローラー)の運転特別教育」を受講しなくてはいけません。
特別教育を修了することで、締固め用機械運転者の資格を取得可能です。

タンデムローラーの特徴

タンデムローラー

タンデムローラーには、以下のような特徴があります。

2つの動力伝達方式がある

タンデムローラーは主に「機械式」と「油圧式」の2つの動力伝達方式に分けられます。
機械式は、高い動力伝達効率を持っています。
油圧式は、鉱物油を伝達媒介にした油圧システムを搭載しています。
現場の状況や目的に合わせて重機の選定ができるのが特徴です。

2つの駆動方式がある

駆動方式は「片輪」「両輪」の2種類があります。

仕上げ面の平坦性に優れている

タンデムローラーは、ローラーで均一に転圧ができるため、平坦性に優れているとされます。
主に下層路盤の転圧で用いられることが多いですが、表層の工事に用いられることもあります。

振動タンデムローラーもある

振動タンデムローラーとは、ローラー内に取り付けられた装置で発生した振動エネルギーを利用して締固めを行うタイプです。
機種によって、通常振動と高周波振動、通常振動と水平振動の2種類の振動モードが取り付けられています。

高周波振動は、比較的高い混合物の温度範囲で締固めが必要な場合や、温度が早期に低下する寒冷地などで効果を発揮するといわれています。
水平振動は、マカダムローラーと同程度の締固め密度が得られるとされています。

また、通常振動に比べて騒音を低減させる効果が期待できます。
主に排水性舗装や特殊舗装などに用いられています。

タンデムローラーの用途や特徴について知っておこう

タンデムローラーは主に、道路建設の下層路盤を転圧する際に使用されることの多い重機です。
仕上げ面の平坦性に優れているため、多くの建設現場で使われています。
特に土木施工管理職を目指している方は、用途や特徴について覚えておきましょう。

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