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嵩上げはどのようなときに必要!?メリットと併せて紹介

建設工事における嵩上げは、既存の構築物に関わるものです。
嵩上げを行うことで、どのようなメリットがあるか知っておきましょう。
本記事では、嵩上げの概要や必要な場面、嵩上げをするメリットなどをご紹介します。

嵩上げとは

嵩上げとは、既存の構築物全体を持ち上げることを指します。
家、ダム、河川、堤防、空港、マンションなど、さまざまな構築物で用いられる工事です。
マンションや学校などの建築物では、基礎の強化や構造の改造を目的として行われることもあります。
また近年では、ダム建設に適した場所が減ったことや水の需要量の増加などから、ダム再開発の手法としても注目されています。

嵩上げが必要な場面

嵩上げが必要なケースには、以下が挙げられます。

  • 古くなった基礎の補強
  • 浸水などの水害防止
  • 現在の場所より高い場所への移動
  • 地震などで沈下した家を持ち上げて基礎を作り直す

嵩上げは、古くなった建物の基礎の補強や基礎の移動をするときなどに用いられます、
また浸水などによる水害を防いだり、地震などで沈下した家を修復したりなどの場面でも利用されています。

嵩上げをするメリット

嵩上げ

嵩上げには、以下のようなメリットがあります。

メリット1:コストを抑えつつ基礎の補強や新設が可能

建物を移動せず持ち上げて施工するため、一般的な増改築や新規と比べてコストを下げることができます。
また古くなった基礎を補強・新設すれば、耐震補強にもなります。

メリット2:安全性や防水性の向上

嵩上げは、建物の地盤そのものを高くできます。
そのため、台風や大雨などによる増水時の浸水などを防ぐことができるでしょう。
また堤防や港、河川などでは、浸水を防ぐ護岸目的として行われるケースがあります。

メリット3:土地活用の可能性が増える

安全性が確認できない崖などでも、嵩上げによって地盤を改良すれば、崖が基礎に影響を与えないようにできます。
そのため、台地や丘陵地などの場所でも土地活用の可能性を増やすことができるでしょう。

嵩上げについて知っておこう

嵩上げは構造物を壊すことなく、基礎だけを補強・新設することができます。
新築や増改築と比較して低コストで施工できるほか、安全性や浸水防止にもつながるとされています。
さらに河川や港、堤防などで、護岸目的として行われることもあります。
建築施工管理に携わる方は、嵩上げが必要なシーンやメリットについて覚えておきましょう。