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プラント業界の企業は5つ!それぞれの特徴を把握しよう

プラント業界とは、工事設備一式や生産設備などの建設に関わる業界のことです。
そもそもプラントとは、「製造設備などを含めた工場施設全体」のことで、食品、医薬品、ガス、ガソリンなどさまざまな工場施設のことを指します。
このプラント業界では主に5つの企業があり、それぞれ特徴があります。
本記事では、5つのプラント企業についてご紹介します。

プラント業界の企業①:EPC

EPCはEngineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(建設)の略称です。
プラントの建設工事を一括で行う企業を指します。
日揮、東洋エンジニアリング、千代田化工建設が業界内では有名な企業です。
EPCは主に石油、発電所、LNG、ゴミ処理場などの大型生産設備をメインとしています。
メーカーから派生している企業も多くあり、もともとは自社設備の新設や改造に関する設計を主に行っていました。
現在では、他社の案件も請け負っている企業が多いです。

プラント業界の企業②:サブコン

サブコンは主に空調や排水設備などの設計・施工を請け負う企業です。
設備業者と呼ばれることもあります。
EPCと同様に現場に仮設の事務所を設置し、常駐して仕事を行うケースが多いです。
竣工後の保守やメンテナンスを請け負う場合もあります。
既存の設備改善を行う場合は、サブコン自体が元請となるケースもあり、設計や施工までを一括で行います。
大手サブコンには、三機工業、高砂熱学工業、大気社、新日本空調、ダイダンなどが挙げられます。

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プラント業界の企業③:工事

EPCやサブコンから依頼を受注し、配管や機器設置、建屋などの工事を行う企業を指します。
企業自体が職人を雇っている場合もあれば、工務店に仕事を依頼するケースもあります。
土木工事、建築工事、配管工事、電気工事など、細かい工事に分かれ、必要な資格も異なることから、専門別に会社が細かく分かれています。

プラント業界の企業④:商社

商社とは、プラント関連の機器を専門に扱う企業です。
顧客から依頼を受けて機器の選定やメーカーとの納期調整を行います。
工期通りに工事が完了できるようにサポートを行うのが主な仕事です。
バルブなどの機器を単体で取り扱っている企業や、海外からプラントの建設を一括で受ける総合商社など、さまざまな企業があります。
また、プラント機器はニッチな産業とされているため、何でも相談できる「商社」という存在は大きな支えとなるとされています。

プラント業界の企業⑤:メーカー

メーカーとは、ボイラー、熱交換器、ポンプ、タービン、制御弁など、プラントを構成するために必要な機器を製造している企業のことです。
プラントと取り引きすることが主なため、工業地帯の近くに会社があることが多いです。
ニッチな機器を生産していますが、プラントにとっては必須であり、老舗企業も多く存在しています。
メーカーにもよりますが、プラントのみならず、工場や商業施設と取り引きしている企業も多くあります。
年間を通して案件数が多いのがメーカーの特徴です。
業界が成熟しており、機器ごとに数社のメーカーによる寡占状態になっているケースもあります。
また国内よりも海外にプラント事業が移り始めていることから、海外と取引を行っているメーカーもあります。

プラント業界の企業は主に5つあることを知っておこう

プラント業界では、主に5つの企業があり、それぞれに欠かせない役割を担っています。
今後は、プラント業界は海外を拠点として事業拡大をしていくと予測されており、今回紹介した企業の中にも海外展開を見据えている企業もあります。
プラント業界の企業の内訳を知ると共に、今後の動向にも注目してみてはいかがでしょうか。