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陶管は下水道工事などで使用される資材!ヒューム管との違いとは!?

陶管は下水道工事などの現場で使用されることの多い資材の1つです。
しかし、下水道工事で使われる管は多いため、どんな特徴があるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
本記事では、陶管の特徴や、陶管とヒューム管の違いなどをご紹介します。

陶管の特徴

陶管は非常に強度が高く、下水道管として使用されることが多いです。
耐熱性が高く、薬品に対する耐性も持っているため、工場排水や温泉排水の際にも使われています。

陶管の寸法

陶管の寸法は主に以下のように定められています。

  • 呼び径 100 有効長(m)14
  • 呼び径 150 有効長(m)24
  • 呼び径 200 有効長(m)38 など

陶管の歴史

陶管は、1909年に茂庭忠次郎氏によって規格が設定されました。
当時は陶管に関する一定の規格がなく、寸法も工場ごとに異なっていました。
茂庭忠次郎氏は、陶管の強度や比重、吸水率等に関する実験を行ったのです。
しかしこの規格制定は、従来のものが使用不能になることから、反対運動が起きました。
そんな中で、常滑陶器業組合長の伊奈初之丞氏が、茂庭忠次郎氏の考えに共鳴し
規格通りの陶管の制作、納品を行うこととなります。

ヒューム管とは

ヒューム管とは、鉄筋コンクリート管のことです。
ヒューム管のヒュームとは、発明した人の名前になります。
20世紀の初めにオーストラリアで開発され、1910年に日本に導入されました。
鉄とコンクリートを一体化することで強度を高め、さらに工場生産にふさわしい量産方式のシステムが確立されます。

ヒューム管の歴史

日本では1910年にヒューム管が導入されますが、それ以前の1908年に
茂庭忠次郎氏が下水道用として名古屋で製造を始めます。
これは型枠に鉄筋を入れた後コンクリートを打ち込んだもので、手詰め管と呼ばれていました。
しかし、これはヒューム管と比較すると強度の低いものでした。
1924年に製管機および付属品一式が輸入され、製作が開始されます。
これにより製品の優秀さが広まり、1925年から本格的に生産が開始されました。
その後、工場標準化により、1950年よりJIS A 5303として制定されたことから
「遠心力鉄筋コンクリート管」という公式名称がつけられます。

陶管とヒューム管の違いを知ろう

陶管とヒューム管はどちらも下水道管として使用されるものです。
その中でも陶管は、耐熱性が高く、薬品に対する耐性があることから
工場排水や温泉排水に用いられることが多くなっています。
製造工程と材料に違いがあるため、違いを知っておくことをおすすめします。