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ステップルとは!?電気施工管理に携わる方が知っておきたいこと

ステップルは、電線配線用の留め釘の1つです。
電気施工管理に関わる道具の1つですが、どう使われるのでしょうか。
本記事では、ステップルの概要や使い方、使用時の注意点などをご紹介します。

ステップルとは

ステップルとは、電線配線で使われるコの字型とクッション付きの留め釘です。
正式名称を「絶縁ステップル」といいます。
用途によって使い分けることができます。
英語では「staple」と表記され、かすがいやU字首釘、ステープラーの針なども含まれます。

ステップルが使用される場所

ステップルは主に一般住宅で用いられますが、ビルや工場、仮設工事現場など
多くの場所で使用されています。
ステップルは、木製の壁や柱であれば使うことが可能です。
土製の壁や石こうボードなどは、使ってもすぐに抜けるため、避けなくてはいけません。
また、鉄材やアルミ枠、コンクリートで使用できない素材もありますが
木製の部材などがあれば使用できるとしています。

ステップルの使い方

ここでは、ステップルの使い方をご紹介します。

打ち方

ハンマーを使って打つ場合
ハンマーを使うのは従来の方法です。
頻繁にステップルを使用しない場合や施工範囲が狭い場合は、ハンマーで対応できます。

1.ケーブルとステップルを支える
ケーブルとステップルを利き手ではない方の手で支えます。
人差し指と親指でステップルをつまみ、その他の指と手の平でケーブルを支えます。

2.ハンマーで軽く叩く
ステップルの上の方を軽く叩いて、仮止めします。
ステップルとケーブルが落ちない状態になったら、手を離します。

3.勢いよく叩く
思いっきりケーブルが固定されるまで叩きます。
しっかりと固定されていることを確認します。

ステップルタッカーを使う場合
ステップルタッカーと呼ばれる専用の工具を使う方法です。
ステップルを使う機会が多い場合は、専用の工具を持っておくことをおすすめします。
ケーブルにあて、トリガーを引くだけで簡単に打ち込むことが可能です。

抜き方

ニッパーを使用して抜く
配線をやり直す場合は、ステップルを抜いてやり直します。
ステップルの根元をニッパーの先でつまみ、テコの原理を利用して下におろします。

ステップルヌッキーを使用して抜く
専用の工具であるステップルヌッキーを使用して抜く方法です。
ニッパーと同じで、テコの原理を利用して、ステップルを抜きます。
頻繁にステップルを抜く作業をする場合は、専用の工具を用意しておくのがおすすめです。

ステップル使用時の注意点

電線の写真

ここでは、ステップル使用時の注意点をご紹介します。

注意点1:電線をつぶし過ぎない

ステップルは、電線をつぶし過ぎないように緩めに打つ必要があります。
例えば、テレビのアンテナケーブルをつぶし過ぎると
受信障害やケーブルの損傷につながる可能性があります。
また、ケーブルの被膜を損傷する場合もあるので注意しましょう。
ステップルはゆとりのあるものを選び、ケーブルとの間に適度な隙間があることを確認しましょう。

注意点2:適用電線を必ず守る

VVFケーブルの中でもシース(被膜)で保護されているものはステップルを使うことはできますが、
他のタイプは使うことはできません。
VVFケーブルは、2心、3心、4心の3種類があり、ステップルはサイズごとに適用電線があります。
1/2は0.5mm²×2、3/4は1.6mm²×2、No.2は1.6mm²×3と表示されています。

ステップルについて知ろう

ステップルは、ケーブルを固定するための留め具です。
使用する際には、適用電線を確認し、適切なサイズを選択しましょう。
強く打ち込み過ぎるとケーブルを痛めてしまうため、正しい取り扱いを知りましょう。