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インフラ施設に使用される材料。特性を理解して使い分けよう

産業や生活の基盤となるインフラ施設には、どのような材料が使われているかご存じでしょうか。
本記事では、インフラ施設に使用されている主な材料についてご紹介します。
材料ごとの主な用途・製品・構造物などを知りたい方も必見の内容です。

インフラを作る主な材料

トンネルや橋梁、水道や下水道などの土木インフラを作る主な材料は、以下の3種類です。

  • 金属材料:炭素を含まない化合物、無機非金属質物質を主性分として形成されるもの
  • 無機材料:炭素を含む化合物、主に炭素・水素・酵素で形成されるもの
  • 有機材料:金属元素の単体やその合金で形成されるもの

材料別の詳細については、次項で解説します。
また、金属材料は人口材料のみで、無機材料や有機材料の中には天然材料と人口材料が存在します。
例えば、鉄鋼は金属材料の人口材料で砂は無機材料の天然素材、プラスチックは有機材料の人口材料の1つです。

材料①:金属材料

土木インフラを作る主な材料1つ目は金属材料で、鉄鋼材料と非鉄金属の2種類あります。
以下は、それぞれに含まれる製品や構造物となります。

  • 鉄鋼材料:厚板、山形鋼、鉄筋など
  • 非鉄金属:アルミニウムやステンレス、チタン

鉄鋼材料の主な用途は、橋や塔、鉄筋コンクリートや杭などです。
また、形鋼・形状・強度レベルなどにより、製品が細かく分類されます。
非鉄金属材料の主な用途は、耐食性を要する排水管や海中鉄構等です。

ちなみに金属材料は、引張力を受けた際、大きなそせい変形に耐える性質を備えています。
そせい変形とは、材料が力を受けて変形し、その後で力を取り去っても残る変形のことです。

材料②:無機材料

インフラを作る主な材料2つ目は無機材料で、以下の4種類あります。
各材料に含まれる、製品と構造物も併せて確認しましょう。

  • セメント:モルタル、コンクリート
  • 石材:砂利、砕石、栗石など
  • 粘土、下水汚泥:レンガ、陶官など
  • 土:埋立て、盛土など

続いて、材料別の主な用途をご紹介します。

  • セメント:コンクリート構造物、舗装など
  • 石材:骨材、捨石、路盤材、根固めなど
  • 粘土、下水汚泥:舗装ブロック
  • 土:堤防、土堰堤など

インフラ施設の補強材として近年使用が増えているカーボンファイバー(炭素繊維)も無機材料の1つです。

材料③:有機材料

有機材料

インフラを作る主な材料の3つ目は、有機材料です。
有機材料は以下3種類で、種類別の主な製品や構造物等も併せてご紹介します。

  • 木材:丸太、間伐材、板
  • 瀝青材(れきせいざい):アスファルト
  • 高分子材料:プラスチック、ゴム、塩化ビニール管、合成樹脂など

以下は材料別の主な用途です。

  • 木材:まくら木、制水工、杭、山留材、他自然護岸など
  • 瀝青材(れきせいざい):道路舗装など
  • 高分子材料:構造材、橋梁支承、排水管、埋設管、防舷材など

強化プラスチックなど、有機材料を繊維材料で補強した複合材料なども存在します。

インフラを作る主な材料の特徴を知ろう

インフラを作る主な材料は、金属材料・無機材料・有機材料の3種類です。
金属材料には鉄鋼材料と非鉄金属の2種類あり、鉄筋コンクリートや耐食性を要する排水管などに使用されます。

無機材料にはセメント・石材・粘土・土の4種類あり、最も知られている用途はコンクリートでしょう。
有機材料には木材・瀝青材・高分子材の3種類あり、
杭や道路舗装、排水管など幅広い用途で使われることを覚えておきましょう。