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空気調和設備の工事計画ポイント。法規制や据付け場所について理解を深めよう!

空気調和設備とは、大きく分けると「冷暖房設備」と「換気設備」に分けられます。
建物の環境条件や経済性、安全性、メンテナンス性を考慮して、総合的に選ぶ必要があります。

本記事では、空気調和設備の知識として空気調和設備機器の特徴や搬入、耐震設計などをご紹介します。

空気調和設備とは

空気調和設備は、空気の浄化や温度・湿度などの調節が主な役割です。
適切な温度を綺麗な空気を室内に供給することで、快適な室内環境を実現できます。
空気調和設備が設計通りかつ安全に運転するために、
それぞれの機器に合った搬入と据付けを行う必要があります。

機器の搬入・据付け工事計画

据付け工事を行う際には、以下の3つのポイントを確認する必要があります。

  • 機器の法規制の確認
  • 据付け場所や搬入ルートの確認
  • 据付け場所における水平震度・耐震、耐荷重の確認

機器の法規制の確認
各種法律や条例などを確認します。
機器の種類や能力に応じて、設置できる場所や部屋が規制されているため、必ず確認しましょう。

据付け場所や搬入ルートの確認
空気調和設備機器は、騒音・振動・発熱などを伴います。
そのため、特に振動や騒音を避けたい部屋に近い場合は注意しましょう。
計画した場所への設置可否も検討しながら、防振や遮音の対策が必要です。
さらに、ボイラや吸収式冷凍機の場合、機器の上部面や上階に対する熱放射などを確認しましょう。

据付け場所における水平震度・耐震、耐荷重の確認
助付け場所の耐震強度や耐荷重を確認しましょう。
運転質量を十分に支えられる場所を選ぶ必要があります。

空気調和設備機器の耐震

床に設置・支持されている空気調和設備機器は、
地震が起きた場合、建築物の床応答に応じて加速度が発生します。
空気調和設備機器の耐震設計は、加速度の影響をもとに「設計用地震力」が求められます。
一般的な耐震計算は、設備機器の耐震クラスと設置階から求めた設計用標準震度に
地震の起こる頻度を数値化した地域計数を乗じます。
これが「設計用水平震度」となり、設計用鉛直震度は設計用水平震度の1/2となります。
この設計用地震力をもとに、基礎や耐震支持などの設計・施工方法などを確認・決定します。

耐震支持とは

空気調和設備機器に生じる地震力は、アンカーボルトを通じで基礎に伝達されます。
基礎は、床スラブや針などの主要構造躯体と切り離して設置されているものと主要構造躯体と一体化したものがあります。

空気調和設備機器の概要や工事計画のポイントを知ろう

空気調和設備機器は、清浄かつ適正な温度・湿度の空気を保つために欠かせない機器です。
設置する際には、法規制や設置場所・搬入するルートなど
さまざまな点の確認に注意しなければならないことを覚えておきましょう。