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ドローンを活用した高密度測量。目的とできること

近年では、ドローンを測量に活用する例が増えています。
ドローンによる計測はリアルタイムの段階に入っており、業務効率化が期待されています。

本記事では、ドローンによる高密度測量についてご紹介します。

高密度測量の目的・できること

ドローンを用いた高密度測量は、高密度にデータを収集することです。
目的は森林計測、橋梁点検支援、湛水シミュレーション、災害調査、河川写真測量、河川粒度分布計測、農薬散布などさまざまなものがあります。
高密度測量では、高度150mからの空撮社員のデータと撮影位置・角度を用いて3Dデータを作り、取得したデータを10㎜単位まで拡大できます。

点検の計測

点検の計測は、通常は足場を組まないと近づいて調査できないような場所の確認に適しています。
ダム提体調査、橋梁点検などで使用することで、迅速に損傷個所などを確認することができます。
撮影したデータを画像処理すれば、損傷図も作成可能です。
クラック、ジャンカ、しみだし、剥落、剥離、表面劣化、遊離石灰などの状況が把握できます。

3D点群データの処理

ドローンによる測量でリアルタイム3D計測を行うことで、着率と同時に事務所でデータを確認できます。
また、スキャン・エックス社の「スキャン・エックスクラウド」などを用いることで3D点群データの処理が可能です。
自動クラス分類によって、3D点群データからノイズデータを削除し、工数を大幅に削減できます。
さらに、複数現場のデータのアップロードや編集作業を複数ユーザーが同時に行えるので、作業効率アップが期待できます。
3D点群データの処理は、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録されています。

ドローン操縦士の育成

ドローンを操縦できるドローン操縦士の育成も行われています。
たとえば、ALSOK(綜合警備保障)は、ドローンを使った橋梁点検サービスを始めるとされています。
2025年度までに操縦士を100人育成し、全国の支店に配置する予定です。
また、建設現場や商業施設の警備にもドローンを活用していく予定のようです。

今後ますます活躍の場を増やすドローン

ドローンによる高密度測量は、森林計測、橋梁点検支援、河川写真測量、農薬散布、植生育成状況調査など、さまざまな分野で活用されています。
高密度測量によって得られたデータを解析することで、より詳細なことを確認できるようにもなりました。
今後も、ドローンの活躍の場は増え続けていくことでしょう。