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施工管理職が覚えておきたい建設業界用語

建設業界にはさまざまな専門用語が存在します。
耳慣れない言葉も多いため、最初は混乱してしまうことも多いのではないでしょうか。

本記事では、施工管理職を目指す人が覚えておきたい建設業界用語をご紹介します。

施工管理の仕事をするなら覚えておきたい用語「あ行」

  • RC造(あーるしーぞう)
  • 上がり框(あがりかまち)
  • 足場(あしば)
  • 網代(あじろ)
  • 雨仕舞(あまじまい)
  • アスファルトシングル
  • アンカーボルト
  • いちころ仕上
  • 芋目地(いもめじ)
  • 入母屋(いりおもや)
  • 内断熱(うちだんねつ)
  • 内法(うちのり)
  • ALC板
  • 液状化現象
  • 横断測量
  • 屋上防水工事

RC造(あーるしーぞう)

鉄筋コンクリート構造(Reinforced Concrete)の頭文字をとったものです。

上がり框(あがりかまち)

玄関などの三和土と上がり口の段差の上端にある横木のことです。

足場(あしば)

建物などを建設、修繕作業をする際に、鋼管などで組み立てた足をかける場所のことです。

網代

木材のそぎ板や竹皮などを編んだものです。

雨仕舞(あまじまい)

雨や雨水が降り込むことや染み透ることを受け流すことで、雨漏りを防ぐ仕組みをいいます。

アスファルトシングル

無機系の基材にアスファルトを塗った屋根材です。
単に「シングル」とも呼ばれます。

アンカーボルト

木材や鋼材などの構造部材や設備機器を固定するためのボルトのことです。

いちころ仕上

数工程かかる工事を一回の工程で仕上げることです。

芋目地(いもめじ)

タイルやレンガ、コンクリートブロックなどの積み方の一種です。
縦、横ともに一直線になっている目地を指します。

入母屋(いりおもや)

屋根の形状の一種です。
上部が切妻造(きりづまづくり)、下部が寄棟造(よせむねづくり)になっている構造の屋根を指します。

内法(うちのり)

開口部などの内側の寸法のことです。

内断熱(うちだんねつ)

天井や壁の中、柱と柱の間など、躯体の隙間に断熱材を入れる工法のことです。

ALC板

「Autoclaved Light Weight Concrete」の頭文字をとったものです。
気泡の入ったコンクリート板を指します。

液状化現象

地震などが起こった際に、水を含んだ緩い砂地盤が液状化する現象です。

横断測量

河川や道路の断面の地盤高を求めて、断面図を作る測量作業を指します。

屋上防水工事

屋上の雨漏りを防ぐ工事のことを指します。

施工管理の仕事をするなら覚えておきたい用語「か行」

  • 外構工事(がいこうこうじ)
  • 外力(がいりょく)
  • 笠木(かさき)
  • 基礎
  • 北側斜線
  • 境界線
  • 許容応力度
  • 杭基礎(くいきそ)
  • グルニエ
  • 蹴上げ
  • 蹴込み(けこみ)
  • 建ぺい率
  • 構造用合板

外構工事(がいこうこうじ)

建物の外部まわりの工事を指します。
舗装工事、排水工事等が該当します。

外力(がいりょく)

建築物の構造躯体や骨組みの部分にかかる外からの力のことです。

笠木(かさき)

防水のための立ち上がり壁や手すり壁、塀などの天端に取り付けられた部位のことです。
木製、金属製、モルタル製などがあります。

基礎

上部からの荷重を地盤に伝える下部構造のことです。

北側斜線

建築基準法で定められた建築物の高さ制限をする法規のことです。
北側隣地の日照悪化を防ぐために定められています。

境界線

土地の境目となる線のことです。

許容応力度

構造物において、各部材には応力が生じます。
その応力に対して、部材の断面に応力度が分布することになります。
この応力度を超えないようにするために定められた構造計算上の限界点のことです。

杭基礎(くいきそ)

コンクリート製の杭を固い地盤に打ち込み、建物を支える基礎です。
直接基礎で構造物を支えられない軟弱な地盤で行われることが多いです。

グルニエ

小屋根裏収納のことを指します。

蹴上げ

階段の一段の高さを指します。

蹴込み(けこみ)

階段の踏板先端から下の踏板の踏み込み部分が引っ込んでいる場所のことです。

建ぺい率

建築面積の敷地に対する割合のことです。

構造用合板

建物の構造耐力上、主要とされる部分に使われる合板です。

施工管理の仕事をするなら覚えておきたい用語「さ行」

  • 採光
  • サイディング
  • 在来工法(ざいらいこうほう)
  • 下り壁(さがりかべ)
  • シート防水
  • シーリング
  • 直張り(じかばり)
  • 敷居
  • 下端(したば)
  • 地盤
  • 照度基準
  • 水平力
  • 筋かい
  • 捨てコンクリート
  • 接合部
  • セットバック
  • 造作(ぞうさく)

採光

居室に求められる採光上有効な開口面積を指します。

サイディング

外壁に使用するボード類の一種です。
合板系、金属板系、石綿セメント板系などがあります。

在来工法(ざいらいこうほう)

伝統工法を元に、新たに生まれた木造建造物の工法です。
木造軸組工法、在来軸組工法、在来木造などの呼び方があります。

下り壁(さがりかべ)

天井から約40~50センチほど下がっている壁のことです。

シート防水

塩化ビニールや合成ゴムシートなどを、接着剤で下地に貼りつける防水工法を指します。

シーリング

継ぎ目や隙間から雨水の侵入を防ぐため、継ぎ目や隙間を埋める工事のことです。

直張り(じかばり)

板などを張る際に下張りを張らず、直接下地に張る工法です。

敷居

障子や襖など、建具の下部に設置する部材のことです。
引き戸には、溝やレールが設けられます。

下端(したば)

部材の下面のことを指します。

地盤

基礎地盤や構造物を支える土や砂、岩などを指します。

照度基準

場所によって適しているとされる照明の明るさ度合いの基準です。

水平力

建物に加わる地面と水平方向の力です。

筋かい

鉄骨造、木造などで、水平方向の力に抵抗するため、柱と柱の間に対角線上に入れる斜めの部材のことです。

捨てコンクリート

基礎のフーチングや土間コンクリート打設前に、砕石地業や割栗の上に打つコンクリートのことです。

接合部

部材同士の取り合った部分です。

セットバック

建物を後退して建てることを指します。
建築基準法では、幅員4mに満たない道路に接した敷地に建物を建てる場合、道路の中心から2mほど後退しなければならない規定があります。
また、斜線制限で建物の上階を下階よりも後退して建てなければならない、高さ制限の規定もあります。

造作(ぞうさく)

定型の住設機器や建材を使わず造ることを指します。
また建具、畳、床、空調設備など、建物の内部を構成する部材や設備のことを指す場合もあります。

施工管理の仕事をするなら覚えておきたい用語「た行」

  • ダイヤフラム
  • 耐震診断
  • 耐力
  • 耐力壁
  • 三和土(たたき)
  • 建前(たてまえ)
  • 断熱材
  • 地耐力(ちたいりょく)
  • ツーバイフォー工法
  • 継手(つぎて)
  • DK(でぃーけー)
  • 出隅(ですみ)
  • 胴差し(どうさし)
  • 道路斜線制限
  • 独立基礎
  • トラス構造

ダイヤフラム

鉄骨造の柱と横方向に掛かる部材などの接合部の応力伝達を担い、物体の歪みにくさを高めるために設けられる鋼板のことです。
各種の弁やポンプ部材の部品に用いられます。

耐震診断

建物の耐震性の判定を行うことです。
想定される地震に対する安全性や被害の程度を判断します。

耐力

骨組みや構造部材が外力に対し、破壊せずに耐えられる最大の力を指します。

耐力壁

建築物が地震や風圧による水平力や鉛直力に抵抗する能力を持った壁のことです。

三和土(たたき)

叩き土や漆喰、コンクリートなどで固めた土間のことです。
三種類の材料を混ぜて練り、叩いて固めることから「三和土」と呼ばれるようになったとされています。

建前(たてまえ)

木造建築において、基礎の上に柱や梁などの主な骨格を組み上げることを指します。

断熱材

熱を防ぐ材料の総称です。
グラスウールやロックウール、ウレタン系などさまざまな材料があります。

地耐力(ちたいりょく)

地盤がどれくらいの荷重に耐えられるのか、地盤に沈下に対する抵抗力がどれくらいあるのかを示す指標です。

ツーバイフォー工法

木造建築の工法の一種です。
2インチ×4インチの材料を基準とし、数種類組み合わせることで家の骨組みを構成します。

継手(つぎて)

柱や梁などの部材同士を、柱の軸方向に継いだ接合部分のことです。

DK(でぃーけー)

食事をする空間とキッチン空間を一部屋で備えている部屋のことです。
ダイニングキッチンともいいます。

出隅(ですみ)

2つの面でできた外側の角のことです。

胴差し(どうさし)

上階と下階の間に入れる水平部材であり、上階の床の土台ともなります。
上下階の柱をつなぐ役目もあり、これにより2階の荷重を1階に伝えられます。

道路斜線制限

道路や隣地の日照、採光などの環境を守るために定められた制限です。
道路との境界線を基準とし、一定の勾配斜線を想定して、建築物の各部分の高さを斜線内に制限します。

独立基礎

柱の位置に単独で設けられた基礎のことを指します。
独立フーチング基礎とも呼ばれます。

トラス構造

三角形を基本とし、ピンで部材を結合した構造のことです。

施工管理の仕事をするなら覚えておきたい用語「な行」

  • 内装制限(ないそうせいげん)
  • 内壁(ないへき)
  • 軟弱地盤
  • 納戸(なんど)
  • 難燃合板
  • 逃げ
  • 2項道路
  • 日影規制(にちえいきせい)
  • 布基礎(ぬのきそ)
  • 根がらみ
  • 根切り
  • 猫土台
  • 根太
  • 根太彫り(ねだぼり)
  • 練付け
  • 念達(ねんたつ)
  • 軒桁(のきげた)
  • 野地板(のじいた)
  • 延床面積(のべゆかめんせき)
  • 法地(のりち)

内装制限(ないそうせいげん)

火災時に建物の内部が簡単に燃えないように、室内の壁や天井を不燃化する法律のことを指します。

内壁(ないへき)

建物の内部の壁のことです。

軟弱地盤

建築物をそのまま建てると沈下の恐れがある軟弱な地盤のことです。

納戸(なんど)

採光窓がない部屋のことです。
建築基準法においては、採光窓を設けにくい部屋は「居室」にできないため「納戸」と表示されることが多いです。

難燃合板

建築基準法で規定された難燃材料の1つです。

逃げ

部材を収める際の位置関係の余裕のことを指します。
また、工事の部材の納まりのための余裕のことを指す場合もあります。

2項道路

建築基準法などにより「建築基準法上の道路」とみなされる道路のことです。

日影規制(にちえいきせい)

日照を確保するために定められた、建築物の高さの制限のことです。
決められた時間内に、定められた測定ラインを越え、一定時間以上の日影を生じないようにする必要があります。

布基礎(ぬのきそ)

柱列や壁下に沿い、細長く連続した鉄筋コンクリート製の基礎のことです。

根がらみ

木製の床束を固めるために使われる横木のことを指します。
床組材の一種です。

根切り

構造物を作るため、地面を掘り空間を作ることを指します。

猫土台

基礎立ち上がりと土台の間に挟むもののことです。
土台と基礎立ち上がり部に直接触れずに浮かせることで、土台の腐朽防止や換気を効率良く行える工法です。

根太

住宅の床を張るために必要な土台のことです。

根太彫り(ねだぼり)

根太を取り付けるため、梁や桁を彫り込むことを指します。

練付け

表面の化粧用に、単板や樹脂板を張ることです。

念達(ねんたつ)

工事の着手や進行に伴って、関係各所にあいさつや説明を行うことを指します。

軒桁(のきげた)

小屋梁と交差し、垂木を受けた軒と水平方向に架ける部材のことです。

野地板(のじいた)

瓦など屋根の下地材のことです。
屋根の垂木の上に張られます。

延床面積(のべゆかめんせき)

一つの建物の各階の床面積を合計したものです。

法地(のりち)

宅地として使用できない斜面部分を指します。

施工管理の仕事をするなら覚えておきたい用語「は行」

  • 配電盤
  • はかま腰屋根(はかまごしやね)
  • パイプスペース
  • パイロットスイッチ
  • パーケットフローリング
  • パーゴラ
  • 掃き出し窓(はきだしまど)
  • 羽子板ボルト
  • 箱金物
  • 引き込み戸
  • 庇(ひさし)
  • ピロティ
  • 風圧力
  • 複合基礎
  • 不同沈下
  • ベタ基礎
  • 偏心率
  • ホールダウン金物
  • ホルムアルデヒド
  • 本間(ほんげん)

配電盤

電力を複数の回路に分岐して、ON/OFFができるスイッチを取り付けた盤を示します。

はかま腰屋根(はかまごしやね)

もっとも単純な形式の屋根である切妻屋根の妻側に、屋根上部から途中まで寄棟屋根のように屋根をかけたものです。

パイプスペース

各階の配管を収納するためのスペースのことです。
基本的に間取り変更のリフォームでは動かすことができないとされています。

パイロットスイッチ

スイッチをONにしているときにパイロットランプが点灯して、消し忘れを防止できるスイッチです。
トイレなどに採用することが多くなっています。

パーケットフローリング

フローリングの一種であり、木片を寄せ集めてつくられるものです。
寄せ木張り、モザイク・パーケットなどと呼ぶこともあります。

パーゴラ

観賞用にツタをはわせるための、格子状の棚のことです。
軒先などに設置することが多く、日よけの役割も果たしています。

掃き出し窓(はきだしまど)

人が出入りできる大きさの窓のことです。
窓の下枠が室内の床の高さと変わりません。
ほうきでホコリやゴミを掃き出せることから掃き出し窓と呼ばれています。
テラス窓と同義語です。

羽子板ボルト

木造軸組工法の建物で使用する補強金物のひとつです。
梁など直交する材料をつなぐときに使用します。
木造の仕口部分が外力を受けて抜け落ちないように、材料を連結する羽子板状の形をしていることが特徴です。

箱金物

「コ」の字の形をした木造用の補強金物のことです。
土台と柱、通り柱と胴差しなどの仕口に使います。

引き込み戸

障子や襖のように、戸を壁の中や壁に沿って引き込む引き戸のことです。
戸を開らいたときは戸が見えなくなります。

庇(ひさし)

日よけや雨除けを目的とした板状のものであり、建物の外壁面に設置されているものです。
建物の出入り口や窓上などに取り付けることが多いです。

ピロティ

2階建て以上の建物で、1階部分をエントランスや駐車場、駐輪場として利用するために、壁で囲わず柱だけで構成する建築形式のことです。
設計の際は、耐震性への配慮がポイントとなります。
駐車場や駐輪場など、物品を保管する屋内的な用途として使うときは、床面積に算入されます。

風圧力

風によって建物に加わる荷重や圧力のことです。

複合基礎

2本以上の柱を、一つの基礎で支える基礎形式のことです。
独立基礎が複合している基礎となります。
複合フーチング基礎と呼ばれることもあります。

不同沈下(不動沈下)

軟弱な地盤などが原因で建物が不揃いに沈下を引き起こすことです。
建物に亀裂が入ることもあります。

ベタ基礎

底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎のことです。
接地面積が増えると地盤荷重の負担が減るため、地耐力の低い地盤で用いることが多いです。

偏心率

壁の剛芯と建物の重心のずれの値です。
法令では住宅では0.3以下の数値になることが必要となります。

ホールダウン金物

地震のときに土台から柱が抜けるのを防ぐために使用する補強金物です。
建物の隅角部分に設置すると、より性能が高まります。

ホルムアルデヒド

無色で刺激臭のあるガスのことです。
その水溶液はホルマリンであり、消毒剤や防腐剤に使われています。
他にも、さまざまな樹脂の原料となり、接着剤や塗料、食器など幅広く使われます。
建材に使われる接着剤のホルムアルデヒドが室内に放出されて、人が吸引すると、健康被害を引き起こします。

本間(ほんげん)

関西から西の地域で用いる畳の寸法です。
もしくは、和室の柱の間隔の寸法を意味します。
6.3尺×3.15尺で京間といいます。

施工管理の仕事をするなら覚えておきたい用語「ま行」

  • まぐさ
  • 間口
  • 間仕切り壁(まじきりかべ)
  • 招き屋根(まねきやね)
  • 丸太組工法(まるたぐみこうほう)
  • 磨き仕上げ
  • ミキサー
  • 見積書
  • 無垢材
  • 棟木(むなぎ)
  • 棟上げ(むねあげ)
  • 棟違い(むねちがい)
  • 目地(めじ)
  • メゾネット
  • メタルレス
  • 面格子(めんごうし)
  • 免震構造
  • 木造軸組工法
  • モジュール
  • モルタル

まぐさ

窓や出入り口などで、開口部のすぐ上部の柱間に渡した横材のことです。

間口

敷地や建物の道路面など、交通路に面した主要な方向からみた幅のことです。

間仕切り壁(まじきりかべ)

建物のそれぞれの部屋を構成したり、区別したりする壁のことです。
これより部屋同士を区画します。

招き屋根(まねきやね)

切妻屋根において、片面が短く、片面が長い屋根のことです。
片側の壁が高くなるため、ロフトが設置しやすいつくりとなります。

丸太組工法(まるたぐみこうほう)

丸太材などを、水平に積み上げて壁をつくる建物工法です。
日本古来の校倉造りや、ログハウスは丸太組工法となります。
半永久的な耐久力があり、耐震性や断熱性に優れます。
しかし、ほかの木造工法に比べてコストが高く、工期も長くなります。

磨き仕上げ

ダイヤモンドソーで切り出した石材などを研磨して、光沢をだす仕上げ方法のことです。
塗装や塗り壁の表面なども磨き仕上げを施すことがあります。

ミキサー

コンクリートやモルタルを混練する機械のことです。

見積書

図面や仕様書に基づいて、工事に関する材料費や経費、手間賃などを試算して具体的に金額表示した文書のことです。

無垢材

純粋で混じりけのない木材のことです。

棟木(むなぎ)

母屋と桁と平行に取り付けられる部材のことです。
屋根の一番高い位置にある部材であり、棟木を組むことで建物の骨組みが完成します。

棟上げ(むねあげ)

棟木を納めることであり、そのときに行う儀式を示します。
儀式は建物の形が整った時点で行います。
大工棟梁が幣束(へいぐし)を立てて破魔矢を飾り、その後、塩や酒、米で四方を清めて工事の無事を祈ります。

棟違い(むねちがい)

ひとつの棟の高さが異なる屋根のことです。

目地(めじ)

レンガやタイルのつなぎ目のことです。

メゾネット

マンションなどで上下2階にわたる住戸のことです。
上下に広い空間を確保できるため、一戸建てのような内部空間をつくることができます。

メタルラス

外壁などのセメントモルタル塗りの下地に用いる、金属製の塗り壁下地材料のことです。
薄い網板に切れ目を入れて、引き伸ばして網状にしたものになります。

面格子(めんごうし)

台所などの窓に鉄棒を取り付けたものです。
防犯対策などの目的があり、素材はアルミ製を使うことが多くなっています。

免震構造

地震力が直接建物に伝わらないように、建物の基礎部分と地盤を絶縁することです。
それにより自身の振動が地盤に伝わらなくなります。
基礎部分には特殊なゴム層などを入れます。

木造軸組工法

日本の木造建築の伝統的な工法のことです。
木材の土台、柱、梁、筋交いなどで骨組みをつくります。
在来工法、在来軸組工法などと呼ぶことがあります。

モジュール

建物を計画して建てるときの基準となる寸法や寸法体系のことです。
住宅建築では、1m(メーター単位)、3尺(尺単位)といった単位が使われています。

モルタル

セメントに砂を混ぜて水で練ったものです。
壁の下地塗りや上塗り、レンガやブロックの目地塗りなどの左官材料として使用します。

覚えておきたい建設用語「や行」

  • 遣方
  • ユーティリティ
  • ユーティリティスペース
  • 床組
  • 床面積
  • ユニット工法

遣方

基礎工事の前に設ける仮設物のことです。
基礎の高さの基準の設定が目的で、柱心、壁の中心、内外面の水平位置を表示するために必要となります。
仮設物の作り方は、まず遣方杭という杭を打ち込んで、水平材の「水貫」を打ち付けて定木とします。

ユーティリティ

建物内の給排水、暖房、電気設備などの設備の総称です。

ユーティリティスペース

キッチン、洗面台などの隣に設けられることが多い、多目的スペースのことです。
ユーティリティスペースの使い方はさまざまで、洗面台のユーティリティスペースの場合は洗濯機やアイロンなどの収納、アイロン掛け、部屋干しといった用途に使われます。
建築計画の段階でユーティリティスペースの用途を明確にして、家事動線に適した設計にすることが大切です。

床組

柱や壁と一体になって人や壁を支える構造物の一部です。
1階、2階では構造が大きく異なります。

床面積

建築物の水平投影面積のことです。
壁や各区画の中心線で囲まれた部分が対象で、各階の床面積の合計を「延床面積」といいます。

ユニット工法

プレハブ工法の1種で、建物をいくつかのユニットに分けて工場で生産し、現場に運んで組み立てる工法です。
工期が短く、工場で生産するので品質が安定しやすいのがメリットです。
デメリットとしては、ユニットの構造上、間取りや施工できる土地が制限されやすいことが挙げられます。

覚えておきたい建設用語「ら行」

  • ライフサイクルコスト
  • ラッカー
  • 立米
  • ルーバー
  • レベル
  • 陸屋根

ライフサイクルコスト

建物の建築、運用、管理、保全、修繕、解体までの期間にかかる費用の総称のことです。
ライフサイクルコストにおいて、竣工後から解体までにかかるコストは建築費の数倍になることが一般的です。
そのため、効率的な運営や効果的な修繕を含めた長期計画がとても大切です。

ラッカー

セルロース塗料のことで、乾くまでの時間が早く不粘着であり、耐水・耐油性に富んだ塗膜を形成できるのがメリットです。

立米

立法メートル(㎥)の総称です。
読み方は「りゅうべい」で、体積を表します。建築においては、建物の単位体積重量や密度を表す際に使われます。
1立米の箱いっぱいに水を入れると重量は、おおよそ1トンになります。

ルーバー

窓に設置する「鎧戸(よろいど)」のことです。
日よけや雨よけ、目隠し、換気など幅広い目的で設置されます。
古くから利用されている木製のルーバーから、アルミ、ガラス、樹脂などさまざまな素材があります。
素材や色を壁や天井、屋根など合わせることでおしゃれな印象も演出できます。

レベル

高低差を測量するための「測量機械」の1種です。
また、ほかにも「水平線」という意味があり、床の天端を表す「Floor Level」などで用いられることもあります。
「レベルを出す」という意味は、水平の基準線を明らかにすることと覚えておきましょう。

陸屋根

平屋根やフラット屋根とも呼ばれる、勾配のない平面な屋根のことです。
屋上として活用しやすく、メンテナンスが簡単なため人気の高い屋根の形状です。
ただし、三角屋根と比べると雨漏りしやすいため、防水材料の活用や定期的なメンテナンスが欠かせません。

覚えておきたい建設用語「わ行」

  • ワーカビリティ
  • 割付図

ワーカビリティ

コンクリートの軟度を表す用語です。
柔らかいほど作業しやすくなりますが、固まったあとにひび割れなどの「クラック」が発生するリスクが高まります。
一方、コンクリートの軟度が固いとクラックの発生率が下がりますが、作業しにくくなります。

割付図

工事用図面である施工図の1種です。
割付とは、タイルやサイディング、床目地などの位置を決めることで、割付図ではそれぞれを最適に配置する設計図となります。

基礎的な用語を覚えておこう

施工管理職の男性と女性

「指示された言葉の意味がわからない…」という事態はなるべく起きないようにしましょう。
そのためにも、施工管理職を目指す人は、基礎的な用語を覚えておくことをおすすめします。