2021年の東京オリンピックで脚光を浴びたことをきっかけに、若者を中心にスケートボードが人気となっています。
その人気を受け、東京都はスケートボードを楽しめる専用広場を整備することを決定しました。
本記事では、スケートボード広場の新設について、都立公園を例にご紹介します。
スケートボードの現状
2021年の東京オリンピックという世界的な大会で日本人選手が活躍したことから、
日本で注目を集めることとなりました。
その影響もあり、現在各地でスケートボード人気が加熱しています。
東京都などは専用の広場を整備することで競技人口の裾野を広げ、
将来的なメダリストを育成することを目指しています。
東京都はスケートボードが楽しめる拠点として、都立公園、江東区有明と代々木公園での整備も計画しています。
東京オリンピックの会場である有明では、仮設施設を改修して
都市型スポーツ施設「有明アーバンスポーツパーク」を整備する方針としました。
東京都は、2025年の全面開業を目指しています。
スケートボードパークの種類
スケートボードパークには、平面にセクションを設置するタイプと、
セクションを含めた全体をコンクリートで作るタイプに分けられます。
セクションの材質は主に以下の3つです。
木材
主に民間パークで利用されるセクションです。
初期費用を安く抑えられますが、頻繁なメンテナンスが必要です。
鉄骨
費用が比較的安く、雨風にも強いタイプです。
しかし、騒音や錆が問題となっているため、近年では減少しています。
モジュラー式
耐水性の樹脂素材を組み合わせたものです。
雨風に強く、騒音が比較的少ないため、主流となっています。
スケートボードパークの施工方法
一般管理費は、現場以外で必要な費用を指します。
そのため、見えにくい部分もありますが、しっかりと計上しなくてはいけないので、
どんな費用であるのか理解しておくことをおすすめします。
スケートボードパークはどのようにして施工されるのでしょうか。
ここでは、コンクリート式の完成までの一般的な手順をご紹介します。
STEP1:デザインの決定
コンクリート式の場合、後からデザインを変更することは困難です。
そのため、事前のプランニングがとても大切とされています。
スケートボードパークは、3次元曲線を組み合わせて作られています。
セクションの位置が悪いと走行リズムに影響が出たり、意図せずに危険な場所ができたりする場合もあります。
そのため、設計者は、トリックプレイの難易度なども加味しながら、
スケーターの爽快感や安全性を検討する必要があります。
STEP2:造成
デザインが決定したら造成を行います。
パークの規模や土地の状態にもよりますが、最初に重機で大まかな形を削りだします。
EPSブロックと呼ばれる発泡スチロールをベースとしたり、木を組み合わせた型を当ててチェックしたりしながら掘削を行います。
EPSは、盛土の代わりに道路の下に敷きつめることも可能なため、強度も問題ありません。
STEP3:コンクリートの流し込みと吹き付け
次にコンクリートを流し込みます。
しかし、水平な面がほとんどないため、単純に流し込む場所は少ないとされています。
急斜面などは特殊なポンプ車でコンクリートを吹き付け、施工を行います。
吹き付け回数は、現場の状態に合わせて調整されます。
STEP4:撫で上げ作業
コンクリートの表面を磨く作業です。
表面の滑らかさは滑り心地や安全性に影響を与えるため、滑走面を手作業で磨きあげます。
スケートボードパークの施工について知ろう
東京オリンピックで注目されたことから、さまざまな場所でスケートボードパークが施工されるようになりました。
スケートボードパークの施工には決まった形はないとされていますが、スケーターのことを考えたデザインや作業が欠かせません。
今後もスケートボードパークの施工は増える可能性があるため、施工方法や種類について知っておきましょう。