業界動向2024年2月9日

新しい構築物を作り続けるだけではダメ!?建設業が注目すべきストック型ビジネス

近年は、人口減少や少子高齢化などの社会構造の変化により、建設需要が減少傾向にあります。
このような状況下で、建設業が生き残るためには新たなビジネスモデルの確立が求められています。

本記事では、近年注目されている建設業の「ストック型ビジネス」についてご紹介します。

ストック型ビジネスとは

ストック型ビジネスとは、一度商品やサービスを販売すれば、その後も継続的に収益を得られるビジネスモデルのことです。
ストック型ビジネスへの取り組みにより、建設業は以下のメリットを享受できると考えられています。

建設需要の減少に左右されにくい安定的な収益基盤の構築
新規顧客の開拓や既存顧客とのリレーションシップの強化
新たな技術やノウハウの蓄積による競争力の強化

具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。

メンテナンス・修繕
メンテナンス・修繕は、建物やインフラの老朽化や故障に伴い、定期的に必要となるサービスです。

リフォーム
建物の機能やデザインを向上させるために、既存の建物に手を加えるサービスです。

保険
建物や設備に損害が発生した場合に、補償を行うサービスです。

BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）
建設会社の本来の業務ではない業務を外部に委託するサービスです。

建設業のストック型ビジネスのポイント

建設業のストック型ビジネスのポイントは、以下の3つが挙げられます。

顧客のニーズを把握する

ストック型ビジネスでは、継続的に収益を得るために顧客のニーズを把握し、それに応えるサービスやソリューションを提供することが重要です。
建設業においては、建物の老朽化や故障、機能やデザインの向上、BCP対策など、さまざまなニーズがあります。
これらのニーズをしっかりと把握し、それに応えるサービスを提供することで、顧客からの信頼を獲得できると考えられています。

高品質なサービスを提供する

ストック型ビジネスでは、顧客から継続してサービスを利用してもらうことが重要です。
そのためには、高品質なサービスを提供することが不可欠です。
建設業においては、技術力や施工品質の高さはもちろんのこと、顧客とのコミュニケーションやアフターサービスの充実なども大切になります。
高品質なサービスを提供することで、顧客からの満足度を高め、解約率を下げることができると考えられています。

継続的な収益を見込めるビジネスモデルを構築する

ストック型ビジネスでは、継続的な収益を得られるビジネスモデルを構築することが重要です。
建設業においては、メンテナンス・修繕や保険などのサービスが継続的な収益が見込めるビジネスモデルとして注目されています。
また、BPOなどのサービスも建設会社の本来の業務ではない業務を外部に委託することで、収益の安定化を図ることができるでしょう。