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国外の総合建設機械「三一重工」「ディア・アンド・カンパニー」「ボノボ」を紹介

海外に目を向けると、圧倒的なシェアを持つメーカーや急成長を遂げたメーカーなど、さまざまな建設機械メーカーがあります。
日本のメーカーだけでなく、海外のメーカーも知っておきたい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、外国の総合建設機械として「三一重工 (中国)」「ディア・アンド・カンパニー (米国)」「ボノボ (スウェーデン)」の事業戦略と技術についてご紹介します。

三一重工(中国)の事業戦略と技術

三一重工は、海外支社30拠点を持ち、150ヶ国で販売実績のあるメーカーです。
コンクリートポンプ車では世界首位を獲得しています。

三一重工は、1986年に創業者が有色金属溶接材料の工場を作ったことから始まります。
1994年、建設機械を中心とする湖南三一重工業有限公司を設立します。
1998年に中国初の国産コンクリートポンプ車の製造に成功しました。
2012年にはドイツのプツマイヤーを買収したことで、世界シェア1位を獲得しました。
2006年に製造を開始した油圧ショベル部門では、2011年に国内シェアでコマツを抜き、以後首位をキープし続けています。

三一重工の事業戦略

三一重工の事業戦略としては、毎年営業収入の約5~7%を研究開発に充てるとしています。
「品質が世界を変える」をモットーに今後、日本でもラインナップを増やしていくことが予想されています。

ディア・アンド・カンパニー(米国)の事業戦略と技術

ディア・アンド・カンパニー(米国) は、北中南米に幅広く販売網を持つ老舗のメーカーです。
建設機械や林業機械にも力を入れており、25を超えるブランドを取り扱っています。

ディア・アンド・カンパニーは、1837年、アメリカ・バーモント州のジョン・ディアが鉄製の犂(すき・からすき)を作って販売したことから始まります。
当時、土に合うように、犂の刃を曲線に改良したことで成功を収めます。
1918年、エンジン会社を買収し、トラクター事業に参入しました。
1996年にトラクターの位置や経路を表示するGNSSガイダンスシステム「グリーンスター」を導入したことで、高精度作業が可能になりました。
2000年にはカナダとフィンランドのメーカーを買収し、林業機械に参入します。
そして2017年、ドイツの道路機械メーカーグループを買収し、更なる多角化に成功しました。

ディア・アンド・カンパニーの事業戦略

ディア・アンド・カンパニーは、農業・芝生、建設・林業、金融サービスと幅広く事業展開しています。
以下の事業戦略を掲げています。

  • 農業、芝生部門でポテンシャルを秘めたブラジルとインドの市場シェア拡大
  • 数多くの特許の取得

ボルボ(スウェーデン)の事業戦略と技術

ボルボ(スウェーデン)は、ヨーロッパにおいて強固なポジションを獲得した、世界有数のプレミアムメーカーです。
ヨーロッパの厳しい排出ガス規制への対応、低燃費、高耐久性などが特徴です。

ボルボは、1832年にヨハン・テオフロン・ムンクテルが、エスキルストゥーナ市からローカル産業の発展を任せられたのが始まりとされます。
1853年には国内初の蒸気機関車を作り出しました。
1868年、脱穀機の生産をハルスベリに移し、国内初のトラクターやモーターグレーダーを開発します。
1950年に自動車メーカーのボルボに買収されました。
また、1977年に組織変更があり、ホイールローダーとダンプトラックなどの建設機械に力を入れます。
1955年に社名をボルボ建設機械に変更し、1998年にはサムスンの建設機械事業を買収するなど、グローバル化を図っています。

ボルボの事業戦略

ボルボは、2024年までに燃費とCO2を大幅に削減した油圧ショベルを提供することを目標にしています。
堅牢なボディーと斬新なデザインが特長のボルボは、自動車だけでなく、建設機械においても多くのシェアを獲得しています。

世界の総合建設機械メーカーを知ろう

世界にはさまざまな特徴を持った建設機械メーカーがあり、それぞれしのぎを削っています。
海外の建設機械についても、把握しておきましょう。