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建設現場の検査を効率化させる「HoloLens」。作業プロセスに与える影響とは!?

建築現場にも、今はさまざまなIT技術が活用されています。
建築業界で働く際には、新たな技術についても知っておくと安心です。

本記事では、「HoloLens」の概要と建設現場における活用事例、HoloLens活用による変化についてご紹介します。

MRヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」とは

MRヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」とは、マイクロソフトから発売されているMR(Mixed Reality)ヘッドセットです。
MRとは複合現実を意味する言葉で、現実世界と仮想世界を重ね合わせて同時に体験できる技術です。
MRを実現するデバイスの一つとして2019年に発売が開始された「HoloLens2」は、
さらに軽量化され、広い視界が確保できるようになり建設業界でも利用が進んでいるツールです。
HoloLens2の使い方は非常に簡単です。
ヘッドセットを装着してジェスチャーや音声、視線などによって操作することができます。

「HoloLens」の活用例

HoloLensはビジネス上のさまざまなシーンで活用されており、建設業界も例外ではありません。
ここでは、建設業界におけるHoloLensの活用例をご紹介します。

マンション外壁タイルの打診検査

長谷工コーポレーションは、2020年7月からHoloLens2をマンション外壁タイル打診検査に活用しています。
従来、タイル打診検査は外壁タイルに触れる人とその様子を記録する人の2人1組体制で実施しました。
しかし、HoloLens2を活用すると、1人の作業員がディスプレイとなるヘッドセットのレンズを見ながら検査を行い、仮想画面に検査結果を記録することができます。
記録データを活用して報告書も同時に作成できるため、検査の業務効率を大幅に向上させました。

現実空間に設計した建物3D画像を表示

建物を設計する場合、コンピューター上に立体モデルを表示させることができますが、
コンピューターの中だけでは実際の大きさを把握しにくいケースもあります。
そこで、竹中工務店では設計業務にHoloLensを使い、設計した建物の立体図を現実空間に表示し、
実際のスケール感を確認します。
HoloLensでは仮想空間の縮尺は自由に設定できるため、細かい部分の確認も可能です。
また、離れた場所にいる複数の人と同じ画像を共有できるため、
移動等の手間をかけることなく意見交換もできるといったメリットもあります。

HoloLensは作業の効率化を促進する

HoloLensは、マイクロソフトから発売されているMRヘッドセットです。
現実世界と仮想世界を融合できる技術であり、
HoloLensの活用により作業効率を向上させることができるため、建設業界でも導入が進んでいます。