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建設機械の遠隔操作はどのように活用される?実例を交えて紹介

近年、建設機械にも遠隔操作が活用されているのをご存じでしょうか。
特に、大手ゼネコンを中心にこの傾向にあるといえます。

本記事では、建設機械の遠隔操作の実例や利用される場面についてご紹介します。

建設機械の遠隔操作

ここでは、建設機械の遠隔操作の実例を2つご紹介します。

例1:竹中工務店+鹿島建設

建設機械の遠隔操作の実例1つ目は、タワークレーンの遠隔操作ができる竹中工務店と鹿島建設等が共同開発した「TawaRemo」に関する実例です。

これまでタワークレーンの操縦士は、タワークレーンの頂部にある操縦席に座るため
約50メートルものはしごを自力で登っていました。
TawaRemoを利用すると、高所にあるタワークレーンの操縦席に座ることなく、
地上に設置した操縦席にて遠隔操作できます。
また、地上の操縦席では、タワークレーンの操縦席の映像や動作信号だけでなく、
ジャイロセンサーにより振動や揺れなども体感可能です。

例2:東京大学発のスタートアップ「ARAV」

建設機械の遠隔操作の実例2つ目は、東京大学発スタートアップ「ARAV」に関する実例です。

ARAVは油圧ショベルの遠隔操作システムでインターネットに接続したスマートフォンやパソコンを用い、
現場にある建設機械をリアルタイムで遠隔操作できます。
また、メーカーや機種を問わず、既存の建設機械に後付けで設置できるため、
ICT建機の導入が難しい現場などにも適しているでしょう。
建機レンタル会社などからも注目を集めるシステムです。

建設機械の遠隔操作が利用される場面と問題点

建設機械の遠隔操作は、様々な災害現場でも利用されています。
災害現場での利用では、Wi-Fiによる遠隔操作が多いです。
そのため、遠隔操作する建設機械までの距離が長くなると、以下などの問題が生じます。

  • 延滞が大きくなる
  • 映像の解像度が低下する

上記の問題が発生した場合は、遠隔操作をせずに実際に建設機械を人が運転した場合と比べ、
作業時間が1.5から2倍程度かかることもあるほどです。
しかし5Gの普及によって、上記の問題が改善されるのではないかと期待されています。

建設機械の遠隔操作の実例や活用方法を知っておこう

近年、建設機械の遠隔操作の実例が増えています。
例えば、竹中工務店と鹿島建設等が共同開発した「TawaRemo」や東京大学発のスタートアップ「ARAV」などです。
また、建設機械の遠隔操作は災害現場でも利用されていることを知っておきましょう。