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モーションキャプチャーを取り入れよう!どのような分析ができる!?

近年、建設業界においてもDXが導入されるようになりました。
科学的な分析を建設作業に取り入れることにより、作業効率化が期待できます。

本記事では、モーションキャプチャーの概要や活用例などをご紹介します。

モーションキャプチャーとは

モーションキャプチャーとは、人の動きを3D化できるシステムです。
国土交通省は、熟練者と新規入職者の動きをデータで分析することにより、
動きの違いから効率的な作業手順を可視化する映像コンテンツを作成しました。
対象は、とび工・型枠大工・鉄筋工・内装工・塗装工・電気工・左官工などが挙げられます。
熟練者と若手の骨格の動きや動線、視線などを比較することが可能です。
こうしたモーションキャプチャーは、技能者向けの研修プログラム「建設技能トレーニング」で閲覧することができます。

出典:国土交通省「建設技能トレーニングプログラム(建トレ)

モーションキャプチャーの活用例

日本塗装工業会は、モーションキャプチャーを活用して塗装作業の映像コンテンツを作成しました。
1級塗装技能士の資格を取得している熟練者に約30個のセンサーを装着し、
10代のカメラで作業の様子の撮影が行われます。
映像やセンサーなどの計測結果を基に、技能者の動きや塗装の軌跡を仮想空間所に再現できます。
また、塗る順番や方向などが分かりやすいため、正確で疲れにくい動作を探りやすくなります。
さらに、新規入職者に効率よくコツを伝えることが可能です。

また、モーションキャプチャーによる分析により、
熟練作業者が力を入れる場所が分かるようになりました。
熟練した人ほど全身の力の入れ方やハケを動かす速さが一定であることが分かったのです。

アイトラッキングによる分析

アイトラッキングとは、人間がどこをどのように見ているかを把握する技術のことです。
言葉だけでは伝えきれない、無意識、無記憶、本音を探ることが期待できます。
このアイトラッキングにより、重機での作業の際に熟練作業者の視点の分析が行われます。
たとえば、若手作業者は足元を見ることが多いのに対し、
熟練作業者は広範囲を確認しているということがアイトラッキングによる分析により判明しました。
また、熟練作業者の考え方やノウハウを可視化する取り組みなども行われています。
今後も科学的な分析が取り入れられる予定です。

モーションキャプチャーについて知ろう

モーションキャプチャーやアイトラッキングにより、熟練作業者の体の動きや視線の動かし方などを学ぶことで、
だれもが作業効率化のヒントを得られるようになりました。
こうした映像コンテンツは、技能者向け研修プログラムで公開されていますので、
気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。