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洗面器・手洗器・給水栓の特徴と施工方法を解説

洗面器・手洗器・給水栓は日常的に使用するものであり、工事を必要としている顧客も多いでしょう。
また種類も豊富なため、それぞれに合わせた特徴や施工方法などを覚えておく必要があります。

本記事では、衛生器具設備の知識として、洗面器・手洗器・給水栓についてご紹介します。

洗面器・手洗器の特徴と施工方法

洗面器・手洗器は、住宅などで使用される衛生設備の一つです。
一般的に洗面所やトイレに設置され、手や顔を洗ったり、歯を磨いたりするために使われます。
ここでは、洗面器・手洗器の特徴と施工方法についてご紹介します。

洗面器・手洗器の特徴

洗面器は衛生設備の一部であり、建物の使用者にとって衛生的な環境を提供するために不可欠です。
洗面器は手や顔の洗浄に使用されるため、清潔で使いやすいデザインと機能が求められます。
「JIS A 5207」では、幅45cmを境に区分されています。
洗面器には排水栓とオーバーフロー排水路が設定されており、洗面器から溢れそうになった水はこのオーバーフロー口から排水路を通じで排水されます。
ただし、近年のパブリック用途では溜め洗いするケースが少なく、この機能が備わっていない洗面器もあります。

洗面器・手洗器の施工方法

洗面器のサイズや設置場所に合わせて、水栓、排水管、洗面台の受け皿を設置します。
設置方法には、「壁掛式」と「カウンター式」があります。
カウンター式にはさらに、「ベッセル式」「セルフリミング式」「アンダーカウンター式」「フレーム式」があり、外観や水じまいなどが異なります。
洗面器の取り付け後に、水漏れや排水不良がないかを確認します。

給水栓の特徴と施工方法

給水栓とは、水道から水を供給するための設備です。
水道本管から分岐した水道管に接続され、蛇口やホースなどの給水設備に水を供給します。
給水栓は、住宅やオフィス、公共施設など、さまざまな場所で使用されています。

給水栓の特徴

給水栓には、以下の種類があります。

  • 単水栓
  • 湯水混合栓(2ハンドル式、シングルレバー式、ミキシング式、サーモスタット式)
  • 止水栓
  • ボールタップ
  • 洗浄弁(大便器用・小便器用)

さらに、使用場所に応じて付加価値などを追加すると、使いやすくなるとされます。
付加価値には、以下の種類があります。

手元止水機能
ボタンやセンサーなどで、手早く湯水の出し止めができる機能です。

小流量吐水機構
省エネ基準に適合した適合したもので、およそ10L/minの従来シャワーと比較して節約できます。

水優先吐水機構
レバー中央部からでも水が出るようになっているタイプです。
お湯の無駄遣いを抑えられます。

種類ごとの特徴

単水栓
グースネックにして水汲みをした単水栓が多くなっています。

2ハンドル
2つのハンドルで温度と量を調整するタイプです。
また、シャワーとスパウトの切り替え、一時止水ができます。

シングルレバー
洗面や台所用には、操作が簡単なシングルレバー式が採用されることが多いです。

サーモスタット
タッチスイッチによって、出し止めが簡単になったタイプです。
浴室用には、水栓本体で温度調整ができるサーモスタット式が採用されることが多いです。
また、パブリックトイレで使用されている自動水栓にも、サーモスタットタイプが採用されることがあります。

節湯水栓
お湯の使用量を削減できるタイプです。

洗面器・手洗器・給水栓について知ろう

洗面器・手洗器・給水栓は、住宅やオフィス、公共施設などさまざまな場所で使用されているため、設置工事には正確さと安全性が求められます。
設置場所や用途に合わせて選ぶ必要があり、定期的に点検やメンテナンスを行う必要があります。
種類や設置方法について知っておきましょう。