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スマートフォンを活用してBIMを確認!どのようなメリットがある?

近年、建設業界ではBIMの活用が進んでいます。
BIMは建物の3Dモデルを作成して、設計・施工・維持管理などの各工程で活用する手法です。
スマートフォンは、BIMを活用する上で重要なツールです。

本記事では、スマートフォンや携帯端末などで使う際のBIMモデルの見方についてご紹介します。

スマートフォンでBIMモデルをチェックできる

BIMモデルは建物の3Dモデルに加えて、建物の部材や設備などの属性情報も含んだデータです。
スマートフォンでBIMモデルを見ると、建物の全体像や部位ごとの詳細をいつでもどこでも確認することができます。

スマートフォンでBIMモデルを見るメリット

スマートフォンでBIMモデルを見るメリットは、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

場所や時間にとらわれず確認できる
従来のBIMモデルは、パソコンでしか確認できませんでした。
そのため、現場で確認したい場合や複数人での共同作業を行う場合、手間や時間がかかっていました。
スマートフォンでBIMモデルを見ることで、場所や時間に縛られず内容を確認できるようになります。
そのため、現場で設計内容の検証や施工業者との打ち合わせをより効率的に行うことができます。

複数人での共同作業が容易になる
確認と同じように、従来のBIMモデルはパソコンからの共有がメインでした。
そのため、複数人での共同作業を行う場合、ファイルの受け渡しやバージョン管理などの手間がかかっていました。
しかし、スマートフォンでBIMモデルを見ることで、複数人での共同作業が容易になります。
そのため、施工計画や工程管理、品質管理などの業務をより効率的に行うことができます。

現地での確認が容易になる
従来のBIMモデルを現地で確認したい場合、パソコンやタブレットなどのデバイスを持ち込む必要があり、現場の状況に合わせてデバイスのサイズや画面の明るさなどを調整する必要がありました。
スマートフォンではその必要がないため、現地での確認が容易になります。
そのため、設計内容の不具合や施工時の課題を早期に発見することができます。

意思決定の精度が向上する
図面に慣れていない人には、全体を把握しにくいこともあります。
スマートフォンでBIMモデルを見ることで、建物の全体像や部位ごとの詳細をより分かりやすく正確に把握することができます。

スマートフォンでBIMモデルを見る方法

スマートフォンでBIMモデルを見る方法は、主に以下の2つがあります。

BIMモデルを変換し専用のアプリで見る

BIMモデルを変換して専用のアプリで見る方法は、最も一般的な方法とされています。
専用のアプリには、BIMモデルを表示する機能のほか、モデルの拡大・縮小や回転、部位の切り替えなどの操作機能が搭載されています。

BIMモデルを変換する方法は、BIMソフトウェアによって異なります。
一般的には、BIMソフトウェアの機能を使い、BIMモデルをIFC(Industry Foundation Classes)形式に変換します。
IFC形式は、BIMモデルの標準形式です。

BIMモデルを変換したら、専用のアプリをインストールして、IFC形式のBIMモデルを読み込みます。
専用のアプリは、App StoreやGoogle Playでダウンロードできます。

AR(拡張現実)アプリで見る

AR(拡張現実)アプリで見る方法は、現地でBIMモデルを確認するのに適した方法です。
ARアプリを使うと現実の空間にBIMモデルを重ねて表示することができます。

手元の端末でBIMモデルを確認できる

スマートフォンを活用してBIMモデルを確認できれば、場所や時間の制約がなく利用できます。
また、現地での確認が容易になったり、複数人での共同作業が容易になったりとさまざまなメリットがあります。
スマートフォンを活用したBIM確認は、建設業界の業務効率化や品質向上に大きく貢献する技術です。