就職・転職活動をしていて、「未経験なら施工管理(派遣含む)はやめておけ」という話を聞かされたことはないでしょうか。「残業が多い」「仕事がきつい」といった理由でそう言われるのかもしれません。
ただし、それは過去の話であり、現在ではさまざまな面が改善されています。施工管理の仕事が、現在ではどう変化しているのかも気になるところです。
この記事では、施工管理はやめておけと言われる理由と現状のほか、施工管理に向いている方の特徴について解説します。
施工管理はやめておけと言われる7つの理由

施工管理という仕事は、なぜ「やめておけ」と言われるのでしょうか。まずは、施工管理はやめておけという風評が立つ7つの理由と現状について解説します。
1 残業や休日出勤が多い
施工管理の仕事において、残業(時間外労働)や休日出勤の多さはこれまで大きな課題とされてきました。人手不足が進む中でも工期の厳守が求められる建設業界では、発注者からの要望や突発的なトラブル対応などのために、長時間労働が発生することも珍しくありませんでした。
しかし、2024年4月から建設業にも、時間外労働の上限規制が適用されています。この規制により、時間外労働は「月45時間・年360時間以内」が原則となり、特別条項を結んだ場合でも年間720時間・単月100時間を超えることはできません。
このような法整備により、長時間労働が常態化していた労働環境は、徐々に改善されつつあるのが現状です。
また、派遣の施工管理職の場合、残業や休日出勤は少ない傾向があります。繁忙期には派遣先から依頼される場合もあるものの、適正な残業代が支給されます。
2 キャリアアップが難しい
施工管理職は「キャリアアップが難しそう」と思われることがあります。しかし、これは大きな誤解であり、実際にはさまざまな現場で実務経験を積み、建築士や施工管理技士などの1級または2級資格を取得することでキャリアアップができます。
また、施工管理の経験は、建設業界内での転職だけでなく、関連業界へのキャリアチェンジにおいても役立つでしょう。
ちなみに、当社をはじめとする施工管理の派遣会社では、資格取得のための対策講座開催や資格手当などのサポートのほか、キャリアアップ研修を行っています。
このように、現状では未経験者でも安心して建設業界に入り、一人前の建設技術者になれる仕組みが整備されているのです。
3 さまざまな関係者との人間関係構築が難しい
施工管理は、さまざまな年齢層や職種の関係者と連携しながら進める必要がある仕事です。未経験者にとっては、人間関係の構築に苦労しそうと不安に思われるかもしれません。
しかし、接客業などの経験があり、人と話をするのが得意であれば、この課題は克服できるでしょう。
ちなみに、必ずしも自分が話をするのが得意である必要はありません。聞き上手であったり調整力があったりする方であれば、協力会社の職人や発注者、近隣住民などの意見が飛び交う建設現場では重宝されます。
また、最近では派遣会社でも研修制度を充実させる企業が増えているため、スムーズに現場になじめる環境が整いつつあるのです。
4 3Kな職場である
建設業界の中でも、施工管理は屋外でほこり・騒音のある現場に立ち会うこともあり「きつい・汚い・危険」という「3K」イメージが持たれやすい仕事といえるかもしれません。
しかし、働き方改革の推進による週休2日制の導入や女性でも働きやすい現場づくりのほか、建設DX導入によるリスク低減の取り組みで、3K環境の改善が進行中です。
さらに、近年の建設業界では、「給与が高い・休暇が取れる・希望が持てる」の「新3K」という概念が大手ゼネコンを中心に普及し始めています。これにより、従来のネガティブなイメージが払拭されてきているのが現状といえるでしょう。
5 アナログなイメージがある
施工管理には紙の書類の作成作業や持ち運びのほか、遠方の建設現場での打ち合わせ・待機など、非効率的な業務が多いというアナログな印象がありました。この課題については、建設DXの推進によって急速に改善が進んでいます。
例えば、タブレットを用いてSaaS型クラウドアプリで現場とオフィスのやりとりを効率的に行ったり、BIM/CIMの導入で作業の手戻りを減らしたりするなど、デジタル技術によって効率化が進んでいます。これらのデジタル技術は施工管理の負担を軽減し、生産性向上に貢献しているのです。
6 給与が見合わない
施工管理の仕事に対し、「労働時間や仕事内容に対して、給与が見合っていない」という声を聞くこともあるかもしれません。これまで、建設業界全体の賃金水準は、他産業と比較して低い傾向があり、若手の施工管理職の給与に関しても、高いとは言い難い時期がありました。
ただし、現在は大きく変わり、深刻な人手不足もあって、施工管理職の給与水準は着実に上昇しています。特に、有資格者(施工管理技士)の需要は非常に高く、1級施工管理技士保有者は、高い年収を得ることが可能です。大手ゼネコンなどでは各種手当も充実しており、役職や経験年数によってさらに高い水準の給与となっています。
会社の規模や地域によって差はあるものの、こうした背景から「仕事と給与が不釣り合い」というイメージは、過去のものになりつつあるといえるでしょう。
7 長期出張や転勤が多い
受注請負産業である建設業界は、発注者によって拠点とは遠い現場でプロジェクトが始まることもあります。現場管理を担う施工管理においても、長期出張や転勤が多くなるという側面があるのは事実です。
特に、一定以上の規模のゼネコンであれば、土木工事を含め全国規模で事業を展開しており、単身赴任なども多くなります。
しかし、現在では働き方改革と人材確保のために、施工管理職でも「長期出張・転勤なし」の勤務地限定をうたう求人も多く見られるようになっています。
「勤務エリアは自宅から90分以内」といったように、勤務地を希望できる施工管理職であれば、転勤の可能性を低くできるのはいうまでもありません。
施工管理はやめておけと言われない方の特徴

「施工管理の仕事はやめておいたほうがいい」とネガティブな言い方をされる場合もありますが、適性がある方にとっては魅力的な職種です。未経験者でも向いている特徴を持つ方であれば、施工管理の仕事で輝かしいキャリアを築くことができます。
ここでは、施工管理はやめておけと言われない方の特徴について解説します。
ものづくりが好きな方
施工管理は、建築物や土木インフラといった、ものづくりに携わる仕事です。そのため、コツコツとものづくりをするのが好きな方には向いている職種といえます。
自分を含め、多くの関係者が携わったものが形になり、人々の生活を支える様子を目にすれば、きっと大きな達成感を得られるでしょう。
やりがいのある仕事に取り組みたい方
「仕事はやりがいが必要」「ただ与えられた仕事をこなすだけでは物足りない」と感じている方には、施工管理はぴったりの職種です。
施工管理は、工期や予算、現場の安全面など、多角的に統括するプロジェクトマネジメントの重要な役割を担っています。プロジェクトを成功へ導く責任は重いですが、その分のやりがいがあります。特に、大規模なプロジェクトは、完成したときの喜びもひとしおでしょう。
また、土木インフラの工事は社会貢献にもつながるため、やりがいが大きいのは言うまでもありません。
安定して高収入を得たい方
施工管理は未経験であっても、専門資格の取得状況や実務経験次第で、高い収入を得られる仕事です。また、今後は人口減少に伴い施工管理職の希少価値も上がるため、しばらくは施工管理の需要も高止まりすると考えられます。
さらに、ゼネコンなどの大手企業は福利厚生が充実しており、家族手当や資格手当といった収入面のサポートも手厚い傾向があります。こうした施工管理の安定性の高さは、安定した職場で長期的に働きたいという方におすすめです。
人の話を聞くのが苦ではない方
施工管理の仕事は、人の話を丁寧に聞ける方が向いているといえます。これは、発注者や協力会社の作業員など、さまざまな関係者とのコミュニケーションが欠かせないからです。
それぞれ異なる立場や考え方を持つ関係者との調整役として、施工管理は重要な存在です。人の話を聞くことが苦にならず、相手の事情や気持ちをくみ取って行動できる方は、この職種で成功しやすいといえるでしょう。
相手の話をしっかり聞くことは、信頼関係を築く上で重要です。聞き上手であることでトラブル回避にもつながる上、スムーズなプロジェクト運営が可能になります。
興味のあることの知識を吸収するのが好きな方
自分の興味がある分野について、新たに知識を得て吸収するのが好きな方は「施工管理の仕事はやめたほうがいい」と言われることはないでしょう。資格取得や新たなデジタル技術への対応など、生涯学び続ける姿勢が求められるからです。
例えば、施工管理技士などの国家資格取得には、一定期間の学習が必要となります。また、近年では建設DXの推進により、クラウドツールやドローンなどを扱うための知識や技術が求められますが、これらの学びが苦にならない成長意欲のある方には最適です。
施工管理はやめておけば良かったと思わないためのポイント

施工管理が未経験の方の場合、業務内容がイメージしていたものと違い、仕事を選んだことを後悔するケースもゼロではありません。ここでは、施工管理の未経験者が「施工管理の仕事に就くのをやめておけば良かった」と思わないようにするためのポイントをご紹介します。
施工管理に向いているかを把握する
施工管理職に就く前に、自分がこの仕事に向いているかどうかを冷静に判断することが重要です。施工管理は高収入が得られ、やりがいのある仕事ですが、計画性やコミュニケーション力のほか、問題解決力など、多岐にわたるスキルが求められます。また、現場での柔軟な対応力や責任感も必要です。
施工管理の適性を把握する方法としては、自己分析やキャリア診断ツールの活用がおすすめです。さらに、施工管理の仕事内容や求められるスキルについて詳しく調べれば、自分の性格や能力との相性を確認できます。適性を理解した上で転職すれば、ミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。
施工管理として働いている方に話を聞く
建設現場で働く人から直接話を聞くことは、施工管理という仕事への理解を深める上で効果的です。インターネット上の情報だけでは得られないリアルな現場の情報や具体的なエピソードを知ることで、自分が施工管理の仕事で働けるかどうか判断しやすくなります。
施工管理として働く方に話を聞くことが難しい場合は、派遣会社の開催する未経験者向けのイベントやセミナーに参加したり、SNSやオンラインコミュニティで現役の施工管理として働く方と交流したりする方法があります。
また、派遣会社に登録すれば、入社時に研修を受けられたり、担当者からアドバイスを受けられたりする場合もあります。
施工管理の派遣で働いてみる
施工管理の正社員としていきなり就職することに不安がある場合は、派遣社員として施工管理の仕事を体験してみるのもひとつの方法です。労働条件に融通がきく派遣社員であれば、自分のペースで働ける環境を選びやすく、自宅から通いやすい現場だけで実務経験を積むことも可能だからです。
派遣として働くことで、自分が施工管理に向いているか、実際の業務を通じて確認できます。また、派遣会社によっては、研修や資格取得のサポート制度が整っている場合もあるため、未経験者でも安心してスタートできるでしょう。
未経験で施工管理を体験するなら、セコカンNEXTに登録を
施工管理の仕事は、建設業界で高いニーズがあり、未経験者でも向いている方は大いに歓迎されます。施工管理に興味がある未経験者は、まずは働き方に融通がきく派遣社員として経験を積んでみてはいかがでしょうか。その際には、建設業界に特化した転職・求人情報サイト「セコカンNEXT」への登録がおすすめです。
「セコカンNEXT」では、20~60代の幅広い年代の方に、施工管理をはじめとしたさまざまな建設業界の仕事をご紹介しています。まずは、「セコカンNEXT」にご登録ください。