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給排水設備工事が必要なタイミングとは!?衛生設備との違いと併せて解説

給排水設備工事は、生活に必要な「水」に関する工事です。
しかし具体的にどのような工事なのか、イメージしにくいかもしれません。
工事やメンテナンスを放置していると、のちのち大規模な改修工事が必要になるほど大切な工事です。

本記事では、給排水設備の概要や給排水設備工事の内容、給排水設備工事を行うタイミングなどをご紹介します。

給排水設備とは

給排水設備とは「給水設備」と「排水設備」を合わせた名称です。

給水設備
上水道から水を建物内に入れるための設備を指します。
給水設備には、主に以下が挙げられます。

  • 給水管
  • 貯水槽
  • 給水ポンプ
  • 給湯設備

排水設備
排水設備とは、台所、洗面所、浴室などの生活雑排水や、トイレの洗浄に使われた汚水を下水道に流す設備です。
排水設備には、主に以下が挙げられます。

  • 排水菅
  • 排水ポンプ
  • 排水層
  • 浄化槽

衛生設備とは

衛生設備は、給水や排水などに使用される衛生器具や、水の再利用などの設備に関する総称です。
給水設備や排水設備は、衛生設備の一部という扱いになります。
衛生設備は、健康で文化的な生活を送るために欠かせない設備です。
一般家庭はもちろん、公共施設、商業施設、オフィス、学校など、あらゆる建物で必要とされています。

給排水設備工事の内容

給排水設備工事とは、設備の新規設置や交換を行う工事を指します。
一般的な戸建ての場合「上水道工事」と「下水道工事」に分けられます。

上水道工事

上水道工事は、主に蛇口をひねれば衛生的な水が出るようにする工事です。
「水道管引き込み工事」「室内配管工事」「修繕工事」などがあります。

水道管引き込み工事
道路の下の水道本管から敷地内に給水管を引いて、水道メーターを設置する工事です。
主に、新築工事の際に行われますが、給水管を交換する際にも行われます。
水道菅引き込み工事は公共工事となるため、自治体に許可を貰う必要があります。

室内配管工事
水道メーターから敷地内の各水回りの設備に、配管を接続する工事です。
新築工事だけでなく、水回りの位置を変えたり、設備を追加・撤去したりするリフォーム工事の際にも行われます。

修繕工事
給水管、止水栓、水栓などの給水装置を修繕する工事です。
水道管の破損による水漏れや水質異常などがある際には、修繕工事が必要です。

下水道工事

生活排水や汚水を下水処理場へ運ぶための工事です。
「屋内排水管工事」と「屋外排水管工事」の2つに分けられます。

屋内排水管工事
家の中から外に排水するための配管を設置します。
屋内排水管は、「床排水方式」と「壁排水方式」のいずれかで設置します。
床排水方式は、排水管が床から生えている状態のものです。
壁排水方式は、排水管を壁に埋め込むタイプです。

屋外排水管工事
家の外から、下水処理場や川へ排水するための配管を設置するための工事を指します。
屋外排水管には「汚水排水管」「雨水排水管」「雑排水管」の3つがあります。
この排水管は、合流式か分流式のどちらかで排水されます。
合流式は汚水と雨水を1つの排水管で処理施設に送り、分流式は汚水用排水管と雨水用の排水管を2つ設置します。

給排水設備工事を行うタイミング

給排水設備の写真

給排水設備工事を行うのは、主に以下のタイミングです。

水の色がおかしいとき

蛇口をひねって出てくる水の色がいつもと違い明らかにおかしい場合は、
給排水設備工事を検討する必要があります。
赤っぽい水、青っぽい水、そもそも排水が流れない場合は工事が必要です。

給排水設備の更新時期

給排水設備の劣化は目で確認することは難しいため、更新時期が設けられています。
この時期になるとトラブルが起きやすいため、早めに工事が行われます。

給排水設備工事について知ろう

給排水設備工事は、生活に必須な水に関する工事です。
人々の暮らしに関わる重要な工事といえます。
インフラに関わる工事に興味のある方は、基本の流れについて知っておくとよいでしょう。