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日本の建設機械メーカーの「タダノ」「ヤンマー建機」「アクティオ」を紹介

日本には、世界的シェアを持つ日本の建設機械メーカーが多くあります。
それぞれのメーカーは、独自の技術と事業戦略を持っています。

本記事では、日本の建設機械メーカー「タダノ」「ヤンマー建機」「アクティオ」についてご紹介します。

タダノ(クレーン)の事業戦略と技術

タダノは世界7位を誇る日本を代表するクレーンメーカーです。

タダノは1919年香川県高松市出身の創業者である多田野益雄氏が、溶接業を立ち上げるべく北海道に旅立ったことから始まります。
1945年に空襲によって工場を失いますが、1948年に高松市に多田野鉄工所を設立します。
1955年、国内初のオリジナル油圧式トラッククレーン「OC-2型」を開発し、これを機にクレーンメーカーとして全国的なシェアを獲得します。
1970年には国内初のラフテレーンクレーン「TR-150」を発売します。
1989年に社名を「タダノ」に変更、翌年にはドイツのファウンを買収しました。
さらに、2019年にアメリカのテレックスからクレーン事業を買収し、オールテレーンクレーンのさらなる拡充を狙っています。

タダノの事業戦略

タダノは、建設用クレーン・車両搭載型クレーン・高所作業車などを販売しています。
事業戦略としては以下が挙げられます。

  • 欧州事業再生
  • インド事業育成
  • 電動化とAIの実用化
  • DX、GXの推進
  • 風力などのエネルギー需要の対応

ヤンマー建機(ホイールローダー)の事業戦略と技術

ヤンマー建機は、ヤンマーグループ内での建設機械事業を担っており、小型建機の伝導化や無人化の研究開発を行っています。

1914年、竹下儀一郎氏が福岡県柳川氏に「竹下鉄工所」を設立したのが始まりです。
この年に、人力脱穀機を完成させました。
1951年に竹下鉄工株式会社となり、建設機械の開発・製造を始めます。
1968年、国産初の小型ディーゼルエンジンを搭載したホイール式自走式ミニショベルの「YNB300」を発売します。
そして、1972年に発売したクローラー式ミニバックホー「YB600C」は、堀際まで掘削できることから、初のヒット商品となります。
2004年に、セイレイ工業福岡工場とヤンマー建機事業部が分離統合し、ヤンマー建機が発足します。
2019年にアメリカのASVを買収しました。

ヤンマー建機の事業戦略

ヤンマー建機は、ミニショベル、ホイールローダー、キャリア、発電機、投光器などを販売しています。
アメリカ、ドイツ、フランスなどに生産拠点を持っており、現地法人や販売代理店を通じて80ヶ国以上に商品を展開しています。

事業戦略として、以下を掲げています。

  • 排出ガス規制に対応できる低燃費で高効率なエンジンの提供
  • 商品ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減

アクティオ(建機レンタル)の事業戦略と技術

アクティオ(建機レンタル)は、国内に約400ヵ所の支店、営業所、サービス工場を有するメーカーです。

まだ建機のレンタルの習慣のない1967年、小沼光雄氏が東京都荒川区に「新電気株式会社」を設立したことから始まります。
レンタルの効率性やコスト削減などに気づき、建設現場用の水中ポンプを中心に事業をスタートしました。
1991年に社名を「株式会社アクティオ」に変更します。
1997年からは、環境や工程に合わせた建機を提案するコンサルティングも併せた「レンサルティング」という独自のサービスをはじめ、高付加価値化に力を入れています。

アクティオの事業戦略

アクティオは様々なメーカーの機種だけでなく、発電機や吸遮音パネルなどの備品も取り揃えています。

事業戦略として以下を掲げています。

  • ICTを都市だけでなく地方でも加速度的に発展させる
  • 高速道路メンテナンスや鉱山分野の拡充
  • 海外事業の拡大
  • DXの推進

日本の建機メーカーについて知ろう

タダノ、ヤンマー建機、アクティオは、いずれも国内で知名度の高い建設機械メーカーです。
それぞれ独自の技術や経営戦略を掲げていますので、知っておきましょう。