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電灯コンセントの変圧器。容量の計算方法を解説

電灯コンセントを設置する際には、変圧器容量について知っておかなくてはなりません。
また、電灯コンセントの負荷や需要率の選定なども必要です。

本記事では、電灯コンセントの変圧器容量の概要や選定方法などについて解説します。

電灯コンセント用変圧器容量とは

変圧器容量とは、変圧器が電力を変換できる電力の量です。
キロボルトアンペア(kVA)で表されます。

変圧器は、設備容量に適合したものである必要があります。
変圧器容量よりも負荷容量が著しく大きいと、負荷による機器の寿命低下や過熱により故障する可能性があります。
反対に、変圧器容量の方が過大だと、イニシャルコストやランニングコストが増えてしまいます。

需要率

適切な最大負荷容量を検討するには、需要率が重要です。
需要率は、以下の計算式で求められます。

変圧器容量(kVA)=Σ(設備容量×需要率[%])+将来増設容量

電灯コンセントの負荷の考え方

電灯コンセントの負荷は、ランプ、コンセント、単相電動機の容量などから求められます。

ランプの容量

ランプの容量はW数で表示されますが、LEDランプの場合はカタログなどで値を確認する必要があります。
白熱電球の場合は、W=VAとして入力換算できますが、蛍光灯やHIDランプなどの場合は、安定器の電力損失を考えた入力換算をしなければなりません。

コンセントの容量

コンセントは1受口でも2受口でも、1ボックスに付き150VAと見なします。
ただし、エアコンやコピー機などは専用コンセントを使うものは、その定格消費電量(W)をそのままVAに換算します。

単相電動機の容量

単相電動機はコンデンサがありますが、入力換算表によって換算します。

電灯コンセント用変圧器の容量の求め方

事務所ビルの分電盤負荷の場合、以下のように入力換算量(VA)を求めます。

まずは、分電盤負荷を求めます。
分電盤負荷は、照明負荷、コンセント負荷、専用コンセント負荷から算出できます。
そして、変圧容量算定表を用いて需要率を出し、適切な変圧器容量が確定します。

変圧器は、メーカーにおいて標準品とされる機器を使用しましょう。

変圧器容量の計算は電灯コンセントを正しく使うために重要

変圧器容量は、過大・過少どちらも大きな問題につながります。
そのため、正しい計算方法にて適切な容量にすることが重要です。