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最先端の建築法!東京スカイツリーに使用された建築技術とは!?

東京のシンボルともいえる東京スカイツリーは、日本の伝統美と最先端の技術を融合し建造されました。
一体どのような構造になっているのでしょうか。

本記事では、東京スカイツリーに使用された建築技術についてご紹介します。

東京スカイツリーの地盤

東京スカイツリーの建設地の地盤は、柔らかい沖積層が地表を数十メートル覆っています。
そのため、約50mの杭を打ち込み、固い支持地盤に固定されています。
この杭は、暴風や地震などでぐらついたり、押し込められたりしないように「節」が付けられました。
さらに、今後予想される南関東地震、東海地震、東南東地震、南海地震などの地震に耐えられる設計となっています。

東京スカイツリーに使われた技術

ここでは、東京スカイツリーに使われた主な技術をご紹介します。

スリムな形状

東京スカイツリーは、上部に向かって細くなるスリムな形状をしています。
これは、地震の揺れを小さくするためです。

五重塔をイメージした構造

東京スカイツリーの構造は、五重塔をイメージして設計されています。
五重塔は、地震に強い構造として知られています。
五重塔をイメージした構造の実現には、建築デザイン技術と構造解析技術が用いられました。
タワーの中央には、鉄筋コンクリートの心柱が貫いています。
地上約125mまでは外側のトラス構造の鉄鋼部分と連結していますが、そこから上はトラス構造の鉄骨部分とオイルダンパーでつながっています。
オイルダンパーで地震エネルギーを吸収することによりタワー全体の揺れを低減し、心柱が鉄骨部分に衝突しないようにします。
心柱と鉄骨部分の揺れの周期を別々にすることでお互いの揺れを相殺し、タワー全体の揺れを低減できます。

スリップフォーム工法

スリップフォーム工法は、シャーペンの芯を出すようにコンクリートを施工する方法です。
コンクリートを打設した後に、型枠を解体せずにコンクリートの表面を上方に滑らせます。
そして、コンクリートを連続して打設します。
型枠、作業床、荷揚げ設備、安全設備などがまとまった設備全体をジャッキで連続的に上昇させることで、効率的に施工が可能です。

東京スカイツリーの構造を知ろう

東京スカイツリーの構造技術は、日本の伝統美と最先端の技術を融合させた世界でも類を見ないものです。
この構造技術により、地震や風などの自然災害に強く、かつ美しい形状を保つことができます。
ぜひ一度、実際に行って見てみてはいかがでしょうか。