電気施工管理職に必要な詳細図の知識⑤。「視聴覚設備」と「テレビ共同受信設備」

電気施工管理職は、さまざまな電気設備の図面の知識が必要です。
本記事では、設計・施工の実務に必要な詳細図として、「視聴覚設備」「テレビ共同受信設備」の図をご紹介します。

視聴覚設備

視聴覚設備とは、映像と音響を組み合わせて使用するための設備の総称です。
主な設備としては、プロジェクター、スクリーン、スピーカー、マイクなどが挙げられます。

ここでは、ホールの電灯配線図の一例をご紹介します。

ホールのAVシステムには、以下のような配線が記載されています。

AV教卓
モニター、CLDプレーヤー、オーバーヘッドカメラ、コントロールパネル、カセットデッキ、電源制御ユニットなど

機器収納ラック
AVラック、RGBスイッチ、音声スイッチ、ステレオミキサー、天井吊りマルチスキャニングプロジェクター、天井吊りマルチスキャニングモニターテレビ、メインスピーカー、パワーアンプ、ハイインピーダンスパワーアンプ、シーリングスピーカーなど

ホールのAVシステム配線、以下の機器の配線が記されています。
ここでは一例をご紹介します。

ここでは、視聴覚室のAVシステムの配線例をご紹介します。

マスター卓

学生用ブース卓(3人用×20)

同時通訳者卓(2人用)

テレビ共同受信には、以下の2つの方式があります。

テレビアンテナを取り付ける場合、以下の点に留意しましょう。

視聴覚設備やテレビ共同受信設備は教育やビジネス、文化活動他、さまざまな場面で活用されています。
電気施工管理職として働く方は、図面の知識を身につけておきましょう。