電気施工管理職には、さまざまな詳細図の知識が必要です。
セキュリティ設備にも、詳細図が用意されています。
本記事では、設計・施工の実務に必要な詳細図として「セキュリティ設備」の図をご紹介します。
セキュリティ設備とは
セキュリティ設備とは、侵入や盗難、火災などの被害から人や建物、財産を守るための設備の総称です。
主な設備としては、以下のようなものが挙げられます。
- 侵入警報設備:不審者の侵入を検知し警報を鳴らす設備
- 防犯カメラ:映像を記録して、不審者の侵入や盗難などの状況を把握する設備
- 入退室管理設備:入退室を記録して、不正な出入りを防止する設備
- 防火設備:火災の発生を検知して、消火や避難を支援する設備
セキュリティ設備は住宅やオフィス、工場、商業施設など、さまざまな場所で導入されています。
また近年では、IoTやAIなどの技術を活用したより高度なセキュリティ設備が開発されています。
セキュリティ設備の具体的な用途としては、以下のようなものが挙げられます。
- 住宅やオフィスの防犯
- 工場や倉庫の警備
- 商業施設の防災
- 金融機関や官公庁のセキュリティ
- 重要施設の警備
セキュリティ設備の配線
ここでは、セキュリティ設備の詳細図についてご紹介します。
自動火災報知設備の感知器の取り付け
自動火災報知設備の感知器の取り付けを行う際には、日本火災報知器工業会の工事基準書に従い行います。
感知器はメーカーによって若干異なるため、事前にカタログなどを参考にしましょう。
光電式分離型煙感知器の取り付け
光電式分離型煙感知器は、近年になり用いられるようになりました。
取り付けは、消防法施行規則第23条4項7の三に基づいて行います。
防犯センサーの取り付け
ここでは、防犯センサーの取り付け例をご紹介します。
1.ガラス窓破壊侵入防止センサーへの配管
窓枠の美観を考え、支障のない場所に中浅四角アウトレットボックスを取り付け、リード線によって配線します。
2.赤外線式センサー、超音波センサーへの配管
3.扉の開放表示用センサーの取り付け
リードスイッチを扉の枠に組み込み、電線管を用います。
施工上の注意
- 扉や窓枠センサーを取り付ける場合は、美観上および機能上体裁よく収める。配管や配線はできるだけ露出させないようにする
- 建築工事に伴う場合、サッシュメーカーと事前に相談し、配線工事がしやすいように扉や窓枠を製作してもらう
- マグネットスイッチの近くに磁性体がないか確認する
セキュリティ設備の配線図を知ろう
セキュリティ設備にはさまざまな種類があるため、配線図も種類が多くなっています。
種類が多いため、混乱しないようにしましょう。