Menu

施工管理職が知っておきたい「盤」。配電盤・分電盤・動力盤・制御盤の違いを解説

施工管理職として働くうえで知っておきたいのが「盤」についてです。
配電盤・分電盤・動力盤・制御盤などさまざまな盤がありますが、違いが分かりにくいものもあります。

本記事では、配電盤・分電盤・動力盤・制御盤の働きや違いなどをご紹介します。

配電盤の特徴は「初めに取り込む盤」

配電盤は電力会社から電気を受け取り、適した電圧に変える箱のことです。
建物内で電気を使う際は、建物内に取り込む必要があります。
配電盤は、取り込むための電気をいったん保管しておくためものです。

配電盤の中には電圧を調整する変圧器があり、そこで100Vなど建物に適した電圧に調整され分電盤へと送られます。
電力会社という大元から電気を初めに取り込む役割を持っているのが配電盤と覚えましょう。

分電盤の特徴は「負荷の前にある盤」

分電盤

分電盤は、ブレーカーや配線が集約された盤のことです。
一般住宅にもあるブレーカーを収めた箱も分電盤の一種で、ビルや工場など電気を使う建物には必ず設置されています。

建物内に電気を通すために、配電盤から分電盤へと電気が流れます。
そして、リビングやお風呂、トイレなどそれぞれの部屋に電気を流すための役割を持っているのが分電盤です。

動力盤の特徴は「動力機器によって負荷がかかる盤」

動力盤は、動力機器を動かす際に電気を供給するための盤です。
エアコンやボイラースプリンクラーなどの動力機器を安全で正確に制御するためには、安全装置と制御装置が必要です。
この安全装置と制御装置が収められたのが動力盤とされています。

各所に散らばっている動力機器をそれぞれ制御する盤が別々だと、制御する際に手間がかかってしまいます。
そこで動力盤にまとめて一括制御することで、操作をしやすくしているのです。
他の盤と異なるのが、かかる負荷は動力機器によって決まるところです。

制御盤の特徴「安全装置がない盤」

制御盤は電気機器を制御する機器が収められた盤です。
電気機器を制御するための制御装置が一ヵ所に集められたもので、一般的に制御する電気機器の近くに置かれます。

大小さまざまなサイズがあり、電気機器の背面や本体内部などに設置されます。
あくまで制御機器が収められた盤ですので、安全装置は入っていません。
そのため、安全装置が必要な場合のときに間違えないようにしましょう。

それぞれの盤の違いを理解しよう

配電盤・分電盤・動力盤・制御盤はそれぞれ「盤」という名称がついていますが、役割が異なります。
施工管理職の方は、それぞれの盤の役割と違いを理解しておきましょう。