シージングボードは、防水に優れた合板のことです。
他の合板に比べてコストが安いため、多くの建築に使われるようになりました。
本記事では、シージングボードの概要や特徴、使われる場所などをご紹介します。
シージングボードとは
シージングボードは、高熱で蒸した材木をほぐし合成樹脂や接着剤と混ぜ、板状にした合板です。
表面にモルタルやアスファルトが塗ってあるため、防水性や耐久性に優れているとされています。
さらに透湿性もあるため、結露が発生しやすいサイディング外壁の下地材などにも用いられます。
シージングボードが主に使われる場所
シージングボードは主にモルタルや、サイディングの下見板や屋根瓦、洗面所などの下地材として用いられます。
いずれも水気がある場所のため、シージングボードを貼ることで、雨や湿気によるカビや腐敗などを防ぐことが期待できます。
洗面所のほか、台所などの水回りのタイルやクロス張りの下地材として用いられることもあります。
シージングボードの特徴

ここでは、シージングボードのさまざまな特徴をご紹介します。
耐水性に優れている
シージングボードは表面にモルタルやアスファルト、耐水材が塗布されているため、水分や湿気などが染み込みにくくなっています。
耐久性に優れている
シージングボードは、接着剤や合成樹脂などと混ぜて圧着されているので強度が高く耐久性に優れています。
さらに耐水性に優れているので、水分や湿気によって劣化しにくいのが特長です。
断熱効果がある
シージングボードは密度が高く空気が移動しないため、熱伝導率が下がり断熱効果があるとされています。
吸音性が高い
シージングボードは吸音性や遮音性が高いという特徴もあります。
材料となる木材繊維は多孔質であり、その穴に音が入ることで吸収されるといわれています。
また芯材に石膏が用いられていたり、表面にモルタルなどが塗られたりしているため、遮音性にも優れているとされます。
調湿効果が期待できる
木材は湿気を吸収し、湿度が低い時には放湿する調湿機能があります。
シージングボードは木材で作られているため、調湿効果が期待できます。
シージングボードの特徴を覚えておこう
シージングボードは耐水性や耐久性に優れており、外壁や屋根瓦の下地などに用いられます。
通常の木材よりもコストが安く環境に優しいため、近年さまざまな場所で活用され始めました。
さらに、断熱性や吸音性などさまざまな特徴があるため、施工管理職を目指す方は覚えておきましょう。