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パラペットとは!?必要なメンテナンスや修復方法

ビルの屋上は一般的に陸屋根という平らな屋根です。
ほぼ傾斜がなく、壁で取り囲まれていることが多いですが、これが防水性を高めることにもなるパラペットと呼ばれる部分です。
屋上のほか、バルコニー等の外周部に設置されることもあります。
本記事では、パラペットの概要やメンテナンス、設置するメリット・デメリットなどをご紹介します。

パラペットとは

パラペットとは、屋上やバルコニーなどに設置する立ち上げた壁のことを指します
場所によって10〜150㎝と高さに幅があり、用途によっても変えられます。
防水のほか、デザイン目的で設けられることもあります。

パラペットの構造

パラペットは、スラブと壁面の防水効果を高めるために設置されることがあります。
さらに天板からの防水効果を高めるため、パラキャップと呼ばれる金属製の笠木を用いる場合も多いです。
これは板金笠木と呼ばれています。
この笠木によって雨水などが建物内部まで入り込むのを防ぎます。

パラペットのメンテナンス・修復方法

パラペットは定期的なメンテナンスや修復が必要とされています。
ここでは、一般的なメンテナンスや修復方法についてご紹介します。

定期的なメンテナンス

パラペットは、笠木、外壁から立ち上げた壁、屋根側の排水溝や箱樋で構成されています。
この部分は定期的なメンテナンスが必要です。
なかでも最も傷みやすいとされているのが笠木です。
紫外線や雨がダイレクトに当たるため、最も傷みやすい部分とされています。
そのため、定期的なメンテナンスとして塗装を行います。
もちろん、パラペット全体にこまめな掃除は必要です。
箱樋に水や落ち葉などのゴミを溜めないことが、劣化を防ぐことにつながります。

修復が必要なタイミング

大きな裂け目ができていたり、錆びて穴が開いていたりする場合は、笠木その物の交換が必要とされています。
笠木が傷んでいると、建物内部へ雨が侵入して、木材や鉄筋コンクリートを腐食させる原因となります。
そのため、裂け目や穴を見つけた場合は、笠木から胸壁、その下の外壁や下地まで修復が必要になる可能性が高いでしょう。

パラペットを設置するメリット

パラペット設置の様子

パラペットは設置することで、以下のようなメリットがあります。

メリット1:防水層の形成

防水層を形成することで、壁と屋根の接合部分の防水性を向上できます。
陸屋根は表面に防水措置を施すことも多いですが、さらにパラペットを設置することで接合部分に防水層を形成することもできるでしょう。

メリット2:外壁の劣化防止

パラペットがあることで、雨水が外壁に流れることを防ぎ、劣化防止につながります。
陸屋根の場合、パラペットがないと雨水がそのまま外壁を伝って流れ落ちることになります。
パラペットがあれば、雨水が雨樋などを伝って排水されるため、外壁や建物の劣化を防げるでしょう。

メリット3:デザイン性を高められる

パラペットは建物のデザイン性を高めるために用いられることもあります。
たとえば、キューブ型の住宅は傾斜のある屋根を付けた住宅よりもシャープな印象を与えます。
また店舗等では、パラペットを設置したあと、その部分に看板などを取り付けることもできます。
さらに、屋上部分が見えにくくなるため、生活感を隠すことができるでしょう。

メリット4:転落防止になる

パラペットは高さが低い物も多いですが、転落防止のために手すりのような壁を設置することもあります。
屋根やバルコニーにパラペットを設ければ、人や物が転落するのを防げるでしょう。

パラペットを設置するデメリット

パラペットを設置するデメリットには以下が挙げられます。

デメリット1:雨漏りが起こりやすい

パラペットは定期的なメンテナンスや修復を行わないと、雨漏りが起こりやすいとされています。
特にパラペットの頂点部分にかぶせる仕上げ材である笠木は、紫外線や雨風によって劣化しやすい部分です。
そのため、適切なメンテナンスを行ったり、早めに修復を行ったりしなければ、雨漏りが発生する可能性があるでしょう。

デメリット2:コストがかかる

一般的にパラペットに使用される部材と屋根に使用する部材は異なる物です。
雨漏りが発生した際にはどちらの部材が原因か確かめる必要があるため、専門の板金工事会社に依頼しなくてはいけないケースもあるでしょう。
そのため、余計なコストがかかる可能性があります。

デメリット3:箱樋の掃除が必要

パラペットの立ち上がり部分と屋根スラブの接合部分が「箱樋」です。
この部分には落ち葉などのゴミが集まりやすいことから、定期的な掃除が必要です。
また定期的なメンテナンスもしなくてはいけません。

パラペットは建物の防水性を高めるために設置される

パラペットがあることで、雨水が直接建物の外壁を伝い落ちることがないため、外壁の劣化を防げるでしょう。
また接合部分に防水層を形成することもできます。
ただし、パラペットは雨漏りを起こしやすい部分でもありますので、定期的なメンテナンスや修復が必要なことも知っておきましょう。

経験者