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インフラを作る材料であるセメントとコンクリート。基本的な特徴を知っておこう

セメントとコンクリートの違いについて、正しく理解できているでしょうか。
インフラに関わる土木施工管理職の方は、特に知っておきたいところです。

本記事では、セメントとコンクリートの基礎知識について解説します。

セメント

セメントは代表的なインフラ作りの材料の1つで、
次項で解説するコンクリートの原料としても活躍する粉状の材料です。
また、以下の原料を混ぜ合わせ、回転炉で焼成して作られた固形物に石膏を加え、粉砕して作ります。

  • 年度
  • 石灰石
  • 鉄滓(てっさい)

一般的な土木・建築工事に使われているのは、
セメントの全生産量の8割程度を占める「ポルトランドセメント」です。
しかし、水密性が求められるダム堤体のようなインフラ構造物を作る場合には、
混合セメントやアルミセメントなどが使われます。

コンクリート

コンクリートは、鋼材と同様にインフラ作りで多用されている材料の1つです。
以下のような手順でコンクリートを作ります。

  1. セメントに水を加えて練り合わせてセメントを作る
  2. セメントに砂(細骨材)を加えてセメントペーストを作る
  3. セメントペーストに砂利(粗骨材)を混ぜてモルタルを作る
  4. モルタルを固めてコンクリートを作る

コンクリートの容積比で6割から8割を占める主成分が砂と砂利で、
砂や砂利をつなぎ留める役割を果たしているのがセメントです。
また、主成分として大きな割合を占める砂や砂利の品質は、コンクリートの品質や強度にも関係します。

コンクリートは、各使用目的に合わせて強度を決めなければなりません。
また、コンクリートの強度はセメントの使用量に比例します。
セメントの使用量を決める際の基準となるのが、
混ぜ合わせる水に対する使用セメントの重量の比を表す「水セメント比」です。

さらに、コンクリートの配合設計にて、使用目的に応じる強度を持つコンクリート1立方メートルを作るために必要な以下の使用量を決定します。

  • 砂(細骨材)
  • 砂利(粗骨材)
  • セメント

水セメント比の決定やコンクリートの配合設計は強度だけでなく、
耐久性や水密性にも関わるコンクリート作りの重要ポイントです。

セメントとコンクリートについて詳しくなろう

粉状のセメントは、コンクリートの原料の1つです。
特にポルトランドセメントが、一般的な土木・建築工事で使用されています。

コンクリートの強度を決める基準となるのは、水セメント比やコンクリートの配合設計です。
またコンクリートは、水・セメント・骨材を混ぜて作られていることを覚えておきましょう。