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加速するAIを利用した建設現場の点検。活躍場面を紹介

AIは、建設現場においてさまざまな方法で活用されています。
AIを活用することで、建設現場の安全性や生産性が向上し、コスト削減にもつながります。

本記事では、建設業界の技術革新の1つとして、AIによる点検・確認についてご紹介します。

カメラやセンサーによる点検

点検などを行う際に、目視や打音検査を行うと、多大な労力が必要です。
そのため、AIを使用したカメラやセンサーによる点検の導入が進んでいます。
ここではその一例をご紹介します。

トンネル点検

トンネルを点検する際には、専用カメラを載せた車で天井などを撮影します。
この時、AIを用いて画像の処理を行い、ひび割れの特徴などを調べます。
AIであれば約20m離れた場所からでも、約0.2mの傷を検知することが可能です。

広範囲・高所・難所の点検

ドローンを活用することで、広範囲・高所・難所の点検も行うことが可能です。
業務の安全性を高め、作業の効率化にもつながります。
ただし、ドローンには飛行禁止空域や承認が必要な飛行もあるので注意が必要です。
平成27年に航空法一部が改正され、無人航空機のルールが導入されました。
そのため、ドローンを利用する際には、人が作業している場所は飛行しないこと、工事現場の上空をはみ出さないこと、絶対に墜落させないことが求められます。

出典:国土交通省「無人航空機の飛行禁止空域と飛行の方法

AIの開発状況

点検・診断をする際に、熟練技術者の技術を学習させるAIの開発が進んでいます。
技術者が過去に行った診断をもとに、AIが診断を行います。
たとえば、ドローンや作業者が撮影した画像をAIが読み取り、損傷の状況や調教を見つけ出します。
そこから、今後の状況がどう変化するかを予測し、補修の必要性や緊急性、対処方法などを判断できます。

さらに、気象予報や降水量を予測してダムの事前放水を行ったり、豪雨時の洪水調整量を増やす仕組みなどの運用も進められています。
大手ゼネコンでは、構造設計にAIが活用されています。
ベテランの経験をAIで補い、過去の設計データベースから似た事例を引き出します。
さらに、構造計算をせずに意匠設計に必要な柱や梁の仮面断定の推定が行われています。

AIの活用場面を知ろう

AIを活用することで、建設現場の作業員がより創造的な仕事に集中できるようになり、建設業界全体の技術革新が促進されることが期待されています。
AIの建設現場への導入はまだ始まったばかりですが、今後ますますその活用が進んでいくことが予想されます。