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3Dレーザースキャナーと3Dレーザープロジェクター。どのようにBIMと連携している?

3Dレーザースキャナーと3Dレーザープロジェクターは、それぞれ3Dモデルを取得・表示するための機器です。
近年、これらの技術はBIMと連携することで、建築分野においてさまざまなメリットをもたらしています。

本記事では、測量機器である「3Dレーザースキャナー」、墨出し機器「3Dレーザープロジェクター」についてご紹介します。

点群で計測する「3Dレーザースキャナー」

3Dレーザースキャナーとは、レーザー光線を用いて対象物の表面形状を3次元的に計測する機器です。
レーザー光線を照射し、その反射光を測定することで、対象物の表面に存在する点群を取得します。
これらの点群をコンピューター上でつなぎ合わせることで対象物の3次元モデルを作成できます。

3Dレーザースキャナーのメリット

以下の3Dレーザースキャナーのメリットが挙げられます。

高精度な測定が可能
3Dレーザースキャナーはレーザー光線を照射し、その反射光を測定することで対象物の表面形状を取得します。
この方法は、従来の手作業による測定よりも高精度な測定が可能になるとされています。

複雑な形状の測定が可能
3Dレーザースキャナーは、レーザー光線を照射する角度を変えることで、対象物のあらゆる角度から測定することが可能です。
これにより、複雑な形状の対象物でも精度よく測定することができます。

非接触で測定が可能
3Dレーザースキャナーは、対象物に触れることなく測定することが可能です。
これにより、対象物を傷つけることなく測定を行うことができます。

3Dレーザースキャナーのデメリット

3Dレーザースキャナーのデメリットには、以下が挙げられます。

本体価格やメンテナンス費用がかかる
3Dレーザースキャナーは高精度で複雑な形状の測定が可能なため、本体価格やメンテナンス費用がかかる傾向があります。

安全に使用するための注意が必要
3Dレーザースキャナーはレーザー光線を使用するため、安全に使用するのに十分な注意が必要です。
また、レーザー光線は目や皮膚に当たると危険なため、使用の際には細心の注意を払いましょう。

墨出し機器「3Dレーザープロジェクター」

3Dレーザープロジェクター

3Dレーザープロジェクターとは、レーザー光線を使用して3D映像を投影するプロジェクターです。
従来の3Dプロジェクターは液晶パネルやDLPチップなどの光学デバイスを使用して3D映像を投影していましたが、3Dレーザープロジェクターはレーザー光線を直接投影するため、より明るく鮮明な3D映像を投影することができます。
建築分野では、設計データを基にレーザー光線を床や壁面に照射し、墨出しを行う際にも用いられます。

3Dレーザープロジェクターの主な用途

建築分野では、主に以下の用途で用いられています。

建築物のデザイン
3Dレーザープロジェクターは、建築物の3Dモデルを投影して、設計やデザインを検討するために使用することができます。
従来の3Dモデルは、コンピューター上で作成する必要がありましたが、3Dレーザープロジェクターを使用することで、建築物の実際のサイズや配置をイメージしやすくなります。

建築物の施工
3Dレーザープロジェクターは、建築物の施工を支援するために使用することが可能です。
たとえば、床の上への仕切り壁や建具などの配置や3D空間内で配管の位置決定などが可能になります。
3Dモデルを投影し、施工の指示や確認を行うことで、施工の効率や精度を向上させることができます。

建築物のメンテナンス
3Dレーザープロジェクターは、建築物のメンテナンスにも使用することができます。
3Dモデルを投影し、劣化や損傷箇所を特定すれば、メンテナンスの効率を向上させることが可能です。

3Dレーザースキャナーと3DレーザープロジェクターはBIM促進に活用される

今後、3Dレーザースキャナーと3Dレーザープロジェクターの技術は、さらなる進化が予想されます。
それに伴い、BIMとの連携もさらに進展し、建築分野における業務効率化や品質向上に大きく貢献していくでしょう。
気になる方は使い方を勉強してみてはいかがでしょうか?