Menu

新人・未経験施工管理者はミスをどのように防げばよい?対処法を解説

新人・未経験施工管理者であればミスをすることもあるかもしれません。
それでは、新人や未経験の施工管理者がミスを防ぐためには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

本記事では、新人・未経験施工管理者が起こしがちなミスの事例やミス防止のためにできること、ミスに対する対処法などをご紹介します。

【事例】新人・未経験施工管理者のミス

新人・未経験施工管理者のミスにはさまざまなものがありますが、ここでは「レベルの読み間違い」に関するミスの一例をご紹介します。

新人の施工管理者が、延長約30mの道路構造物を構築する際に必要なレベルを測定していました。
最初は上司が一緒にレベルの数値を確認していましたが、問題がないようだったので上司は他の業務に移ります。
しかし、そのあとのレベル読みが全て間違っていました。
その原因は複数ありました。

1.スタッフの読み方を理解しきれておらず、間違えて読んでいた
教えてもらった通りのスタッフの読み方ができておらず、5㎜や10㎜もズレた値を読んでいたそうです。

2.レベルの器械を覗いた時、スタジア線を読んでいた
レベルの器械を覗いた時には、通常十字線と重なるスタッフの値を読みます。
しかし、この事例では十字線の上下にあるスタジア線とスタッフが重なる値を読んでいたため、間違えた数値になっていました。

ミスの防止のためにできること

それでは、ミス防止のためにはどんな点に気を付ければよいのでしょうか。

大切なのはどんな小さな情報でも共有することです。
新人・未経験施工管理者は、現場でチェックしたこと、計測したことなどを上司や先輩と共有します。
どんな作業でも一つずつ確認してもらうことにより、ミスをしてもすぐに修正することができます。
特に工事の初期段階である測量段階でミスをすると、その後の工程に大きな影響を及ぼします。

「先輩は忙しそうだから」「こんな小さなことを聞いたら迷惑だろうか」と躊躇し、確認してもらわないままだと、後々もっと大きなミスにつながる可能性があります。
そのため、最初のうちは先輩に確認をしてもらうことをおすすめします。

ミスに対する対処法

施工管理 男性

ここでは、ミスに対する対処方法をご紹介します。

すぐに上司に報告する

ミスが起こった際には、隠さず直属の上司、またはあらかじめ決められた相手にすぐに報告します。
ミスをした時、自分で何とかしようと抱え込んでしまう人もいます。
しかし、内容によっては取り返しのつかない事態に陥る可能性がありますので、まずは報告し、その後で一緒に打開策を練ります。

二次被害を防止する

一つのミスが起こった場合、そのミスが更なるミスを誘発したり、連鎖的に違うミスを引き起こしたりする可能性もあります。
そのため、二次被害を防ぐことを考えましょう。

冷静になる

メンタル面も整えておかないと、冷静に対処できません。
ミスをしてしまうと、自分を責めてしまう人も多いです。
反省はしなくてはいけませんが、必要以上に自分を責めないようにしましょう。
冷静になれないと、二次被害を引き起こす可能性が高くなってしまうので注意が必要です。

損害金額を計算する

施工管理者は俯瞰視点も大切なため、損害金額の計算も行うことをおすすめします。
ミスがあった場合、それがコストに影響を与えるものであれば即座に金額の計算を行います。
ミスを取り返して元の状態になるためには、どのくらいの金額が必要なのかを計算しましょう。
元の状況に戻す方法が複数ある場合は、それぞれのパターンで金額を算出します。

同じミスをしないように原因を究明する

施工管理者は、ミスが起こったあと、現場環境の改善なども考える必要があります。
ミスが起こったあとに大切なのは、同じミスを繰り返さないようにすることです。
今回起こったミスの原因を究明し、対策を行います。
たとえば、現場のルールやマニュアルに問題があった場合、それ自体を見直す必要があるかもしれません。
また、人員の配置などが問題であれば、増員や割り振りなどを行いましょう。

ミスを共有する

起こったミスは現場に関わる作業員で共有します。
管理側だけで情報を共有していても、実際に働くのは現場の人間です。
そのため、現場の人間に情報が周知されていないと、また同じミスが起こる可能性があります。
そのため、現場の人間一人ひとりにミスの内容、原因などを周知することが大切です。

ミスをしたらすぐに報告をすることが大切

新人・未経験のうちは、ミスをする確率が高いといえます。
そのため、作業を行う際には、上司や先輩とこまめに情報を共有し、ミスがあったらすぐに修正してもらいましょう。
ミスをしたらすぐに上司に報告することで、被害を最小限にすることができます。
まずはすぐに報告して、対策をとることが大切です。