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【体験談】ゼネコンで働く施工管理職のリアル。日々の過ごし方を紹介

施工管理職は建設業界の現場において、作業進行のスケジュール管理や予算管理などを行う
工事全体のまとめ役です。
建設業界は時期によっては非常に忙しい業界だといわれています。
そんな業界において、施工管理職として働く方たちがどのような日々を過ごしているのか
気になる方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、実際にゼネコンで従事する施工管理職の体験談をもとに
労働時間、休日、福利厚生について紹介していきます。

ゼネコンの労働時間

そもそも、ゼネコンとは英語の「General contractor」を略した言葉であり、
日本では建設や土木工事における元請負業者を指します。
そしてゼネコンの中で、特別規模の大きな会社はスーパーゼネコンとも呼ばれます。
ここでは、建設業界における大手企業スーパーゼネコンと一般的なゼネコンでの施工管理職の労働時間を紹介します。

体験談1「中小のゼネコンは労働時間も長い」

一般的に建設業界は、産業全体と比較してもかなり拘束時間が長いといわれています。
特に、中小のゼネコンで勤務する施工管理職の方にはその傾向が見受けられます。

一般的な常識では考えられない働き方になるのは、建設業界の構造も大きな要因となっています。
少子高齢化や入社希望者の減少に伴い、業界全体で人手不足が深刻化しています。

また、「残業は当たり前」という建設業界の体質も長時間労働の常態化に影響しています。
こうした現状に危機感を抱いた政府は、建設業界での働き方改革を推進しており、
スーパーゼネコンを中心に改善に向かっています。

体験談2「スーパーゼネコンでは労働時間の改善が見受けられる」

国土交通省が公表した資料によると、建設業界での働き方改革にて労働時間の見直しを行い、
残業時間は月45時間、年間360時間までを目指しています。
そして、この目標を実現するため、達成できなかった企業には罰則を設ける旨を示しています。

こうした取り組みもあってか、大手ゼネコンであるスーパーゼネコンでは労働時間減少したという体験談が見受けられます。
工事の納期や忙しさによるものの、「8時出社の19時帰り」「8時出社の16時半帰り」といったように
月の残業時間が100時間を超えることは減っているようです。

出典:国土交通省「建設業における働き方改革

ゼネコンの休日

昨今ではワークライフバランスを重視する方も増えており、
企業選びの際には「土日祝日は休めるのか」を確認する場合もあるでしょう。
ここでは、ゼネコンに勤める施工管理職の休日について見ていきましょう。

体験談1「中小ゼネコンの休日事情は、案件の種類によって異なる」

まだまだ働き方改革が進んでいない中小のゼネコンでは、休日出勤が当たり前となっている企業もあるようです。
しかし、休日出勤の有無に関しては、会社が受注している案件の発注が国か民間によって異なります。

例えば、国が発注している公共工事の場合、働き方改革を推進していることも相まって、
土日休みが確保される傾向にあるようです。
一方で、民間企業からの案件の場合、工事の納期を重視して土日出勤も多くなってしまう可能性があります。

中小規模のゼネコンといっても、休日事情は案件の種類によって異なりますので、
気になる方は企業がどのような案件を受注しているのか、事前に確認してみると良いでしょう。

体験談2「大手企業は週休2日が厳密化されつつある」

建設業界での働き方改革では、週休2日の確保を進めています。
特にスーパーゼネコンでは、働き方改革の影響を強く受けており、
土日休みで働く施工管理職も増えているようです。
仮に、土日出勤が行われた場合は、平日の振り替え休日が行われます。
与えられた平日の振り替え休日を取得しないと、会社から指導が入ることもあるようです。

出典:国土交通省「「建設業働き方改革加速化プログラム」を策定~官民一体となって建設業の働き方改革を加速~

ゼネコンの福利厚生

最後にゼネコンにおける福利厚生についても見ていきましょう。
同じ業界でも会社によって福利厚生の充実度は大きく異なりますので、
転職活動の際には欠かさずにチェックしておくのがおすすめです。

体験談1「中小のゼネコンであっても福利厚生は手厚い」

中小のゼネコンであっても、社宅や家賃補助のような福利厚生があることが多いです。
ゼネコンで働くと工事の案件によって、全国各地に転勤する必要があります。
そのため、転勤によるストレスを減らす目的で、福利厚生が充実しているといわれています。

体験談2「福利厚生に関してはスーパーゼネコンも同様」

労働時間や休日事情に関しては、中小規模のゼネコンを上回っていたスーパーゼネコンですが、
福利厚生に関しては特別優れているわけではないようです。
そのため福利厚生に関しては、中小規模のゼネコン、スーパーゼネコンのどちらを選んでも
大きな差はないといえるでしょう。

業界全体で働き方が改善されつつある

ゼネコンの施工管理職は残業が長いだけでなく、休日出勤があることもあります。
そうした中でも大手を中心に働き方改革が導入され、改善に向かいつつあります。
長い労働時間や休日出勤が気になる場合、その会社の労働条件などを事前に確認しましょう。